劇場公開日 2022年11月4日

「ハマるわーこの世界観❗️今泉ワールド。好きです」窓辺にて Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ハマるわーこの世界観❗️今泉ワールド。好きです

2023年10月3日
iPhoneアプリから投稿

【窓辺にて】2022年
去年気になってて映画館で観そびれてたこの作品。
WOWOWで観てみたら。
独特の今泉ワールドにハマってしまった。

「愛がなんだ」の今泉監督作品は宮沢氷魚のボーイズラブの「his」しか観たことなくて、でもそのhisが良かったから好印象で。

今回の窓辺は143分と長いんです。簡単に言うと稲垣吾郎夫婦と,その友人夫婦の結婚生活におけるある節目に、高校生天才作家の玉城ティナのカップルの話が絡む。

独特の空気感があって、緩いんだけど,全然眠くなくて、セリフの一つ一つが心地よくて。脚本の素晴らしさってこういうのかな、て。まるで純文学を読んでるような。

そしてキャスト陣の演技もとても良くて、吾郎ちゃんこんな上手かったんだ!
思慮深く心優しいからこそ悩める主人公を絶妙なさじ加減で演じていて、唸りました。

【妻の浮気を知っても少しも悲しくない自分】に気づいて、あらためて結婚というものを考え、妻と、自分自身と向き合ってみる。
奥さんも寂しかったのかもしれないけど、結婚て難しいところありますよね。でもやっぱり浮気は裏切りなわけで。心から謝罪して、やり直したいと思った時にはもう遅くて。
ここまでくるまでに夫婦はちゃんと向き合うべきだったと思う。

友人夫婦は夫の浮気で破綻寸前。
愛人役が志田未来なんですよ、綺麗になりましたね、そして夫役これ誰?と調べたら,大衆演劇出身の若葉竜也。上手い!まったりした口調の中にも思いがこもってる。

でも今回めちゃくちゃ良かったのは玉城ティナちゃん。この子、抜群に光ってた。
キュートで、子生意気で、利発で、そして泣き虫で。目が離せない。

この映画の魅力を上手く書けないのがもどかしい。
「なんとなく映画でもつけてみよかな」って気分の時にピッタリの映画ですよ。でも、観出したらなんかハマりますよ。

Mariko