「光の指輪」窓辺にて くりさんの映画レビュー(感想・評価)
光の指輪
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妻の不倫を知った後
彼女への愛し方を模索した話
贅沢な時間
好きな小説を
居心地のよい場所で
読んだような清涼感。
ある年齢を超えると
ひとに相談できない悩みを
持つようになりませんか。
自身のプライドなのか
相談する人への迷惑を思ってなのか
その時期に親しい人がいない
など
それぞれですが。
市川の思いが観客に問いかける。
妻の不倫を知った時、
心底愛していれば
怒りの感情が湧くはずなのに、
自分は彼女を愛していないのか。
しかし、
紗衣との生活を
大事に最優先にした自分は
小説への思いを枯らしてまで
二人で暮らしていたのに。
これからの人生に
二人でいることが
正解なのかわからない‥
作中では、
悩んだ末になんとか見つけた相談者から
相手が可哀想というアドバイスを
もらって、
彼はある判断をする。
一生で何度かある
人生の分岐点を
疑似体験しているようでした。
本作の出演者や
監督のセンスが
素敵。
結婚感を光の指輪に例えて
美しいものだけど
儚くある時間が経つと消えてしまう
と
表現しているのが
恋愛を神聖化しているようでした。
現実はそんなものじゃないと
理解していても
好きな小説としてこの世界観に
浸りたい
という気持ち。
本作のパンフレットは
凝っていて
留亜の受賞作もついてます。
山形産の洋梨はラ・フランス
新潟産はル・レクチェなんですよね。
私は新潟産のほうが好き。
おすすめ。
パンフレットも。
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