劇場公開日 2022年8月13日

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「HK加油」時代革命 LSさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5HK加油

2022年8月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

2019年の香港民主デモ参加者たちに密着したドキュメンタリー。学生だけでなく、10歳から70代までさまざまな世代、立場の人々が、自由と民主の萌芽が奪われゆくことに抵抗し、「時代革命」を求めた。当時断片的にニュースを見ていたが、ここまで多くの人々が関わり、火炎瓶が飛び交うほどの凄まじい衝突が起きていたとは知らなかった。
その後の国安法改定等により、民主を求める活動が域内で存在する余地はほぼなくなった。香港人の全てが民主派を支持していたわけではないだろうが、一方的な法と警察の暴力によって中央と異なる意見の表明が封じられる状況は間違っている。
今もそれぞれの立場で闘っている人々に敬意を表するとともに、自分たちの将来を自ら決められるよう、隣人としてわずかでもできることをしたい。

追記:コメが消えてしまったので記憶の範囲で答えます。
私は実情を知らない外国人で当事者ではありません。この映画が民主運動を支援する立場から作られており、デモ側の争擾・破壊行為による一般市民や経済・社会的被害を批判的に捉えていないのもその通りでしょう。
しかし、香港の人々がこうした手段をとらざるを得なかったのは、合法的に政府の政策にノーを訴える道が封じられているからではないですか。(「警察の暴力」も、異論を圧殺する装置としてのことを言っています)
そのとき、たとえ法秩序に挑戦してでも行動するという香港人の選択を批判できるのは当事者だけだと思います。

LS