「社会的養護も親族共同体も及ばず」遠いところ てつさんの映画レビュー(感想・評価)
社会的養護も親族共同体も及ばず
『誰も知らない』とは違って、通報があり、社会的養護の手が伸び、子どもだけを一旦保護することができながら、母親を孤立に追い詰めてしまったところに失敗の原因があると考えられる。母子共々の保護はできなかったのだろうか。『万引き家族』のような擬似家族ではなく、『沈没家族』のような共同保育の場もなく、沖縄特有の親族共同体でさえ救うことができなかった。『中洲の子ども』のように、親がだめでも、地域社会の見守りをしっかりしてもらえると、救いもあるのだが。
アオイとマサヤの役柄の問題は、色々指摘したいところはあるけれど、ケンゴ役の子は、よく反応していた。ネガティブな傷を残さなければ良いのだが。
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