「最高!最高だよ、この映画!!」キングメーカー 大統領を作った男 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
最高!最高だよ、この映画!!
大統領にまで上り詰める、いわゆる清廉潔白で志の高いなひとりの男と、世の中をよくしたいという志で彼と同調しあうが勝つためには手段を択ばない男、ふたりの人生を追っていく話。
鶏を盗まれてどうするかというプロローグ、それと対比するエピローグ。なんてかっこいい映画なんだろう。
韓国の政治映画に優れたものが多い背景のひとつは、長く続いた軍事政権から民主化を勝ちとった、という自負があることなのだと思う。戦争に負けたことで与えられた日本の民主主義とは、少し思いが違うのかもしれないと時々思う。
それを身につけるきっかけに優劣があるわけではない。それでも映画製作という面で両国に少し差があるのはしょうがないのかもな、とも思う。
どちらもすばらしいふたりの違いが、最後の最後まで貫かれていたことが、そしてそれをしゃれたプロローグとエピローグで見せるかっこよさに、すっかりしてやられました。脱帽!
すげえ映画だった。
心の底の深いところには、「きれいごと言いながら、都合よく使いやがって」 という思いが、渦巻いている。しかし、「それを自分の心の底奥深くに沈めて大義を語る」 ということが、これもまた大変なことなのかもしれないな、という思いもまた芽生えている。
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