インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのレビュー・感想・評価
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今回も潜在的な期待を満たしてくれる作品(だった)
インディジョーンズは、最後の落とし所よりも、ナチスにしろ、戦車飛行船にしろ、謎解きにしろ、あの時代のあの場所を舞台にするならアレがあるはずという、昭和に生まれの男子だったらまずそれを見たいという願望を向こうから叶えてくれる映画だった。しかし時代が現代に近づけば近づくほど、世界中の名所を舞台にしてのそこでアレが観たいは、ミッションインポッシブルやら既にある他の作品に取って代られる。つまりはこの種の作品は、ウィンドウショッピングする様に世界各地の名所名跡、或いは違う時代の有名どころをアクションを挟んで見たい、というミーハー気質を満たせば大筋で成功なんだろう。今回も舞台はインディの老年時代だが、海に山に空に、期待通り(?)の作品だった。
最後のインディジョーンズに乾杯🥂【追記】
やっぱりわくわくする映画
ありがとう、インディ、常に冒険心を掻き立ててくれ
2023 98本目(劇場 8作目)
シリーズ物の見事な終活作品
あっぱれハリソン・フォード!ルーカスのスターウォーズが、当初に構想した9話完結をどうにか青息吐息でゴールテーブを切ったのに比べたら見事な締めくくりである。アラエイティのハリソン・フォードが、インディをやると聞いて、正直耳を疑った。おそらく若手のニューヒーローを育てる指南役ぐらいで出てくるんだろうと思っていたが、全くのうれしい想定外。最後の最後までインディは健在だった。第1作からリアルタイムで観ている者にとっては、涙なくしては観られないのは、この作品にヒーローの老いもきちんと描かれているからだ。インディの上半身の裸体は、かつては筋骨隆々だったであろう高齢者の肉体そのものだし、カレン・アレン演じるマリオンが皺だらけの、でも円熟した初老の女性として登場する。一作目の船上のラブシーンの再現で、キスする所を指さすラストは、感動的ですらある。人間は、老いることで、確実に弱くなる、生きて来たことで心身共に傷をおっていく。でもその分、強くもなる、優しくもなる、知恵もつく。体の痛くない部分に愛を込めて接吻し、お互いを癒す術を学んで行くのだ。映画の登場人物と一緒に生き、老いて、人生を見つめる。そんな現体験が出来た。これもまた映画の醍醐味だと思う。
最初から最後までインディー
インディ生涯の旅の「集大成」。
「インディ・ジョーンズ」シリーズは、多くの人にとって既に過去の名作であった。ハリソン・フォードもかなりな高齢であり、続編ができるとは思っていなかった。おじいちゃんを労わるような気持ちで見に行ったが、予想は大きく裏切られた。こんなにアクションシーン連続の映画はあまりない。しかも、シーンのバリエーションが多彩であり、飽きさせることなく、VFX技術を使っているだろうが、リアリティと緊迫感が素晴らしかった。大戦時の壮年のインディの再現も驚きだが、老年のインディの活躍も胸が熱くなる。最初の方に、年老いた考古学者であるインディが、世間から必要とされなくなって元気をなくしているシーンが描かれているだけに、なおさら、その後の活躍とのギャップが生きている。
インディは一人ではなく多くの人々に支えられているのも、ストーリーを深みのあるものにしている。古くからの親友であったり、クセの強い相棒たちである。そして敵役として、ナチスの生き残りのような奴が出てくるのもインパクトがある。
インディたちが追い求める「秘宝」は、ガラクタにしか見えないが、クライマックスでインディの生涯の夢をかなえるような価値があったことが明らかになる。インディは学者として冒険者として素敵な生涯を送った。その集大成として、今回の作品はとても感慨深いものとなった。
ハリソン・フォード、スピルバーグ、ルーカス、本当にお疲れ様でした。ありがとう!
第一印象は「老いたなぁ」でした。
そりゃそーだ。ハリソン・フォードは79歳ですもん!
役中のインディは68歳か70歳かわかりませんが、大学退職です。
話が進んでも、前作のような「ケンカの強さ」「修羅場慣れ」「超一流の冒険家」としての姿は全然見えてこないので哀しくなります。
肝心のストーリーは、もう、ちょっと、どうでもいいかもしれません。
とにかくがっかりしたのは2点。
◯ヒロインにまったく魅力を感じない。感情移入出来ない。
◯インディさえ登場すればもう大丈夫!という、シリーズに共通してきた安心感がまったく無い。
第1作ヒロイン、マリオンの気の強さはスターウォーズのレイア姫をイメージしているところもあるのかな?と感じましたし、2作目ケイト・キャプショーのウィリー、3作目アリソン・ドゥーディーのエルザ、4作目ケイト・ブランシェッドのイリーナも、みな非常に魅力的でありました。
ギャーギャーうるさいお荷物なだけのウィリーですら、それなりに「助けてやらなくちゃ」と感じたし嫌いじゃなかったです。
しかしながら!本作のヘレナだけは全っ然ダメ!
動機や行動基準は常に「金」だし、歴史や遺跡への価値理解もないし(ニコ・ロビンにお仕置きされるぞ?)
いくら父親への確執や生育歴に問題があろうとも、そんなのインディやマリオンだって似たようなもんだし。
闇堕ちする言い訳にはならないです。
物語だって、前作クリスタル・スカルではマットくんのお目々がだんだんまんまるく見開かれ、老けたか?と思わせたインディが次第に往年の魅力を取り戻していくのに対し、本作はどこまでいっても限りなく「お爺さん」なんです。
それも、ショーン・コネリー演じたパパ・ヘンリーのような円熟の余裕と魅力溢れる老爺ではなく、男やもめの哀愁と侘しさ漂う情けないジジイです。
いや、これで終わるはずはない。そのうち、牛追い鞭を片手に頼もしい事この上ないいつものインディが見られるはず・・・!と祈っているうちに、結局終わってしまいました。
しかも、歴史が変わるかもしれない事も構わず「ここに置いていってくれ」だとう?!
バックトゥザフューチャーのドクとは事情も立場も違うんだからさぁ!
勘弁してよ?ジョーンジィ〜。
ここばかりは殴り倒してくれたヘレナ、グッジョブです。
結局ですねー。
インディに「絶対にダイヤルを手に入れる!」という熱意がないんですよ。
フォラーに渡しちゃならないし、ヘレナに渡せば売り飛ばされるからやっぱり渡しちゃいけない。という消極的理由でとりあえず追いかけているだけだから観客も熱くなれない。
ヘレナも本心は「父が果たせなかった夢を叶える!」ってのがあると思うし、インディと行動しているうちに歴史の謎にもワクワクしてるっぽいんだけど、その「変化」が描かれない。
それがあれば、きっと過去ヒロイン同様に魅力的存在になったんだろうけど中途半端なまま終わってしまいました。
マットが死亡した設定も驚愕です!
「(歴史が変われば)息子は死ななかったかもしれない」
「自分を困らせる為に入隊した」
「マリオンは入隊を止められなかった俺に愛想を尽かし、俺は彼女を癒せず彼女は出ていった」
みたいな感じだったと思うんですけど(ショックでうろ覚え)もう、一体何が起きたのかと。
おかげで、本作レビュー書く前に急いで過去作おさらいマラソン鑑賞してしまいました。でも、当然過去にヒントは一切無し。
という事は1969設定ですから、ベトナム戦争に従軍して戦死した、っていう新設定ですね。
そんな、いきなり悲し過ぎる展開でしょう!
なんなの、これは?
脚本検討段階において「スピルバーグは過去を、ぼくは未来を見ている」とこぼしたルーカスは最終的には本作に参加しませんでした。
スピルバーグもメガホンは取らず、監督をマンゴールドに任せました。
ルーカスがディズニーにスターウォーズを売った時「僕は子供達を売ってしまったんだ。奴隷としてね」と漏らし、すぐに謝罪声明を出しましたが、それでもこれは彼の本心でしょう。
ルーカスが作りたいものと「観客のニーズ」が違ってきてしまった。
大勢にウケるもの、興行収入をあげられるもの、ディズニーや世論が求めるものと、ルーカス&スピルバーグが作りたいものはもう違う。
インディの哀しき老爺の姿は、ルーカス&スピルバーグ、彼ら自身の心情投影なのかもしれません。
講義は満席、学生達に大人気だったジョーンズ教授が、今は閑古鳥。
そんなシーンは見たくありませんでしたが、あの学生は「現在の映画ニーズ」を表していたのかもしれませんね。
最後にマリオンと寄り添って生きるハッピーエンドはスピルバーグの仕事だな、と思います。
インディはもう、冒険に旅立つ事はないでしょう。
同様に、スピルバーグはもう娯楽大作は撮らないかもしれないし、ルーカスはビジネスを離れ革新的(実験的)映像制作を細々と続けていくのでしょう。
それでも最後に、スピルバーグがメガホンを取り、ルーカスが思いっきり編集した「最終作」が観たかったな。
スピルバーグならもっと違う撮り方をしただろうし、ルーカスならもっとずっとテンポが良くなっていた事でしょう。
ハリソン・フォード
スティーブン・スピルバーグ
ジョージ・ルーカス
「インディアナ・ジョーンズ」という素晴らしい作品を生み出してくれて本当にありがとう!
間違いなく、映画の歴史を塗り替えた名作でした。今はただ、穏やかな日々を過ごしてくれる事を祈っています。
(最終作品に敬意と感謝を込めて、せめて日本最大スクリーンのIMAXで鑑賞してきました。(涙))
おじいさんでも格好良い
中だるみもなく面白かった。ただ個人的には知り合いはあっけなく殺されて、結構非情な敵なのにツメが甘いとこがあって残念。インディも死にそうなシーンもたくさんあったけど強運だ。
後半の部分はあんなことが現実に起きてもおかしくない世界だと楽しいなと思った。
最後の方のインディの発言で、マジか!!そうやって終わるの?と思ったけど次に起きたシーンで笑った!
最後の最後は良かったねーと思って泣いてしまった。
ハリソン・フォードのスーツ着た歩き姿がおじいさんでシワも多くて本当に年をとったんだなあとちょっと切なくなったけど、アクションはパワフルに頑張っていた。
序盤のあんなに冒険家だった人が偏屈おじいさんみたいになっていたのは悲しい。
キャストも良かった。マッツさんは悪役似合うなあーやっぱり。
若い頃のインディの顔が違和感なさすぎて映像技術なのかメイクなのかとにかくすごい。
インディージョーンズ最後のようでお疲れ様でした!ハリソン・フォードは格好良いです。
インディ今までありがとう
晩年でも輝いている
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