「インディ最後の冒険、これぞ有終の美というやつだ!。」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル Y.タッカーさんの映画レビュー(感想・評価)
インディ最後の冒険、これぞ有終の美というやつだ!。
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御歳80歳のハリソン・フォードがインディを演じるって、大丈夫?という観る前の不安なんてどこへやら。トレードマークのフェードラ帽を被ってアクションを繰り広げれば、もはや紛れもないインディ・ジョーンズ映画の帰還である。痛々しく見える事は決してなく、老いを忘れさせるフォードのアクションが素晴らしく、25年前のオープニングエピソードのCGのエイジング処理を施したアクション演技も驚きだ。ヒロインを演じるフィービー・ウォーラー=ブリッジも、気っ風がいいキャラクターを好演。(クライマックスの男前な一発は思わず笑ってしまった。)アントニオ・バンデラスの出番が少なかったのは残念だったかな。。
アルキメデスが作った、時空間を司るアンティキティラのダイアルを巡る争奪戦が中心のストーリーは、推進力抜群で考古学のロマンに溢れていてしかもクライマックスは奇想天外。ノスタルジックになり過ぎる事なく、今回もインディシリーズらしい物語の面白さで勝負出来ているのが良い。
その上で、過去作のオマージュがさらりと挿入されていて、またファンをくすぐってくれる。(ラストは最高!)
何より、全編をエキサイティングに彩るジョン・ウィリアムズのスコアが最高で、この作品を一層素晴らしいものにしている。まさにインディ映画にウィリアムズのスコア有り!
スピルバーグがこの作品を見て悔しがったというのも頷ける、ジェームズ・マンゴールドのスピーディーなアクション演出もツボを得ていて楽しい。
各々のピースがバッチリ噛み合った最高に嬉しい娯楽作品。これぞ有終の美というやつだ。
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