「さすが名作といえるものは名作。でも前のほうでは見ない方がよさそう。」インディ・ジョーンズと運命のダイヤル yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5さすが名作といえるものは名作。でも前のほうでは見ない方がよさそう。

2023年7月1日
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今年217本目(合計868本目/今月(2023年7月度)3本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。

さて、シアタス心斎橋さんという、イオンシネマ系列の映画館でいってきました。ここはシアター6つですが各シアターが90~100ほどと、ミニシアターとシネコンの中間点的位置にあるような映画館です。で、そこの前列(いわゆる寝ながら見られます席で、USBケーブルとかのサービスもあった)を取ったわけです。

ストーリーとしてはアクションシーンと、登場人物が手に入れたいろいろな物品の「解釈」をめぐっての謎解きパートになります。特に謎解きパートに関してはネタバレはダメよの扱いは当然のことでありますので、そこには原則触れないようにします。

まず、アクションシーンはやはりこれだけの大作となるとかなり大がかりなものなだろうな…というところです。もっとも、この映画、「光の点滅についてうんぬん」の描写はなかったと思いますが、アクションシーン(大半はカーチェイスシーン、一部撃ち合いシーン等)の車の運転が前列で見ていると車酔いしそうだし、結構ランプもピコピコ光るのでここで気分が悪くなるかも…というところです(私もちょっと大丈夫かなぁ…とは思っていましたが…)。

うってかわって謎解きパートは、序盤の「どうでもいい描写」に実はヒントがあったりと、比較的長め(ほぼ3時間?)の映画の中では至る所にヒントがあって、最初から「あれ?なんでこんな描写いるんだろう?」という部分はたいてい後からの伏線です。細かいところも見逃さずに行きましょう。

ただ、字幕版で見られた方はご存じと思いますが、日本文化にあまりにもなじみのないものについてはかっこ書きで補足があるなど、かなりの知識が必要です。また、リアル世界史はほぼほぼ必須かと思えば、なぜかしら突然物理の話や数学の話をしたりと(ただ、理系要素は薄目)分野違いの知識が結構この「謎解きパート」で問われます。まぁ、「答え合わせ」自体は常識的な範囲ギリギリか?と言えそうですが、「うーんアウトかなぁ」という判定をされる方もいるかと思います(それは否定はしないところです)。

また、映画のあらすじ等からわかる通り、最初は第二次世界大戦におけるドイツ、さらにモロッコだったかエジプトだったか、さらにイタリア…と場所が次々移動しますが、看板などの日本語訳があるところとないところがあります。この部分が明確にわかりづらく、今どこで何をしようとしているのかという「場所の始まり」を判断できる「この店は何?」が翻訳されないのでどうしようもなく、そこが明確に厳しいかな…というところです。

 ただ総じてそれらを考えても良い作品なので、本数が減って(7月2週にインド映画が3本放映される枠がある…。もう無理ぽ…)しまう前に行かれることをお勧めします。
また、リアル第二次世界大戦(特にドイツ関係)は知っておくとストーリー理解の観点でおすすめです。

 採点に関しては以下を考慮したものです。

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 (減点0.3/字幕の配慮不足)

 ・ 上記の通り、ドイツ、モロッコ(エジプトだっけ?)、イタリア…と行く場所が結構多いので、町の看板などもそれらが登場しますが、大半翻訳がないので、今主人公がどこで何をしているのかを読み取りづらい部分が明確にあります(イタリア語ならある程度類推できても、アラビア語なんてわからない…)。この部分はちょっと配慮が欲しかったです。
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yukispica