「愛の哀しみ」愛する人に伝える言葉 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
愛の哀しみ
ステージ4の膵臓がんで治らないと宣告された39歳の演技指導をする無名な俳優と母親の話。
診断を受け入れられない主人公が葛藤しながら緩和ケアを受け入れて行くと共に、自身と向き合っていく様や子離れ出来ない母親との関係をみせていく。
死に向かって行く人達に寄り添う医師とホスピスのスタッフ達の作り出す明るく優しい空気感が素晴らしいし、流石は第一人者な医師の思想と対応に悲しい話なのに悲壮感を感じない優しい流れ。
日常の一部である演技指導も別離を題材にしたもので気付きの一旦どころか、もうモロで胸アツ。
そして過干渉な母親と主人公にもう一組の母と子と…ただこの息子に関しては会ったこともないのに何故そんなに?という程で、その思想は母親から一方的に仕込まれたものですよね…と、ちょっと個人的にはやり過ぎな感じた。
物語そのものがあまりにもキレイ過ぎて、泣けなかったり物足りなさもあったけれど、死生観と自身の将来を考えると共に温かさをとても感じた。
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NOBUさんのコメント
2022年10月8日
お酒の神様 こんにちは。
レビュータイトルが被ってしまって申し訳ありません・・。
今作は、末期の膵臓癌を患った男の物語なので、もっと湿っぽいモノかと思いましたが、病院スタッフが楽器を演奏したり、医師の諦観したような死生観が印象的でしたね。では。返信は不要ですよ。