「治療という名の延命」乙女たちの沖縄戦 白梅学徒の記録 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
治療という名の延命
昭和20年3月に看護学徒として動員された白梅学園の元生徒へのインタビューと再現ドラマ。
再現ドラマへの出演が決まった女優さんが、役作りの主材の体で資料館や跡地を訪れる様子にナレーションをつけたドラマから始まり、実際の白梅学園へのインタビューが約70分、終盤30分で再現ドラマという構成。
インタビューはどんどん苦しくなる暮らしのこと、24師団入隊のこと、看護教育のこと、手術場壕のこと、戦後のこと、と時系列でみせていくけれど、やはり生の声は非常に興味深いしグッとくるものも。
ただ、ちょこちょこ入る合いの手字幕が安っぽい。
それにしてもお2人とも90代とは思えないハキハキぶり。
2週間ほど前に観賞した「島守の塔」に通じるものがあって良かったけれど、本作の再現ドラマが、再現映像としてつくりましたという様な臨場感の無さと演出の安っぽさで残念。
わざわざ最後にまとめてみせる内容の殆どがインタビューで語られたことばかりだし。
それと、ヌヌマチガマという病院壕の現在の様子が見られたのは良かったけれど、もっとしっかりみせて欲しかったし、映像の荒さをみるに少し前に撮られたものですかね?とインタビュー以外の部分が勿体なく感じた。
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