MEN 同じ顔の男たちのレビュー・感想・評価
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共感する状況にいるのが
彼女を傷つけることで己の愛の深さを思い知らそうとする男。そして、その傷を癒そうとする女が訪れた場所で起こるトラウマになりそうな恐怖。男の陰は女が無意識のうちに迫ってくる。実に彼女の恐怖を体現できたかのようだ。最後に送った彼への視線、友人が来てくれたことに気づいた彼女の視線が語るもの、彼女の彼への最終判断を物語るようだ。果たしてそれは彼からの解放なのか、己自身の崩壊なのか。
うーん
流石のA24の作品。映像は光の使い方は独特だし、最初からドキドキザワザワする感じは良いですが。だけど、結末がハッキリしてないのは何とも…。彼女の幻想だったとか、誰かが仕組んだ罠だとか、何らかの結末が欲しかったです。
美しくも不気味なスリラー
イギリスの田舎町を舞台に展開される美しくも不気味なサスペンススリラー。鮮やかな色彩と圧倒的な映像美に引き込まれた。若干ストーリーが分かり難いのが難点ですが終盤の得体の知れない展開に驚嘆しました。
2022-231
なんかすごいの観てしまった。
初めての感覚。
ここまでやって、彼が本当に欲しかったものとは!!
。。
エエエエエエエエエエ!!!!!
とりあえずもう一回落ち着いて観て確認したい。怖くて半分くらい顔隠しで観た。
面白かったー。
終了後は監督のお話。
お父様が漫画を描く人だったそうで、なるほど表現がそれっぽいと思うところが多々あった。
この人の漫画は映画みたいだな、とヤマシタトモコの作品を読んでいつも思うけど、感覚としてはその逆バージョンみたいな感じ。
もちろん作風は違うけども。
ホラーなのでグロもあるけど、とにかく背景も含めて映像が美しいです。
あと主人公のピンクのドレスが好きだった。
映画は12月9日からです。
大人デートにおすすめ。
女性へ向けられた男性の暴力を戯画化したホラー
伴侶、取引先、公権力、子供、神。
それら男性が日常的に女性にどのような暴力やプレッシャー、理不尽な扱いなどをしているのかをホラーテイストに描いた作品。
前半の映像の美しさや演出の巧みさに比べて、後半の表現は陳腐になるものの、女性にとって「安全地帯など存在せず、常に気を張らないと身の安全が脅かされる」ことを上手く描きだしている。
不満も多いけど、ハッとさせられるメッセージも多い一作。
美しく悍ましく
「エキスマキナ」の印象が強い
アレックスガーランド監督だが
息を呑む美しい村の景色と
吐き気を催す“男性”の悍ましさ。
この対比が強烈だった。
ミッドサマーに匹敵するほどの
衝撃作品だった。
後半のストーリーは解釈が難しい。
敢えていうなら
元旦那の“執念“がこの村の“男性”の歪んだ
女性観と結びついて具現化して
彼女に襲ったというところだろうか。
村はこの世界の縮図だ。
男性の観客に対して
そんな強烈なメッセージを
残したのでは無いか。
マトリョーシカか!
主人公が出てくる男の人皆同じ顔なのが解っているのかいないのか、見ているこちらは見えてこなかったのだが。男は女に寛容を求め、女はとことん拒絶したのは分かった。最初と最後はシャレオツで良かったですね~
もうメチャクチャ
素敵なお屋敷とか緑がきれいな森とか田園風景とか、きれいな映像からスタートしたけど、「「ミッドサマー」のA24だ、気を抜くな」と言い聞かせながら鑑賞。思わず「ヒッ」とか、顔を背けてしまうようなグロい展開。でもそれも段々「これはコントか?」みたいに思えてきて白けてきてしまいました。どういうラストで落ち着くんだ?と思いながら鑑賞を続けましたが、ここで?これで?って感じでした。
セクシズム、マチズモがどのように生まれてくるか
女性として生きていると、少なくともあの男たちの1人に、同じようなことをされたことがあるのでは。
彼らを産み出すのは彼ら。マチズモが引き継がれる様がグロい。彼女もラストに元夫もその構造により生み出された男であったことに気づく。
「出来損ないでも人の役に立つ水兵になれ、父に言われた」(うろ覚えでスミマセン)男らしさの押し付けで彼らも傷だらけになっている。
ドキュメンタリー「男らしさという名の仮面」を見ると彼らがどのように生み出されるのかが分かる。オススメです。
最後に笑うのは誰か
赤い色彩な映像夕焼けかな
音楽がかかり陽気な雰囲気
突如の地獄絵
彼女は緑豊かな田舎へと
車を走らせる
トンネルで響く声
そして街の男たちは
皆同じ顔
🍎が落ち始めたら
畳み掛ける
予測不可能な展開の畳みかけ
産みの連続
え悪夢
これは夢?
でもエンドロールで
友だちが駆け付けると
これは夢ではないと感じる
パッシブアグレッシブな夫に
暴力を振るわれたら
とりま、遮断でしょ
あの行動は間違えではない
しかし結果
夫は高所から落ち、死んでしまう
「愛が欲しかった」
もし彼の思いがこのような
現象を引き起こしたのなら
私は思う
生きている時に
素直に言える事が大事だと思う
死んでから言われても
もう愛せないじゃない、
あなたはもう死んだのよ
A24は最近この手が多い気がする
この作品のぶん投げ方はすごい!もしかしたら妄想だったのかも?と思ってもラストでちゃんと血がついた服を着てるから妄想説は無い。なんで皆んな大家の顔なのか?なんで主人公は気がつかないのか?なんでグリーンマン?なんでモンローのお面?いやぁサッパリわかりません。映像が綺麗でしたで、満足していいものなのか?つまらなくはないけど、答えがない謎解きは考えない方がいいような気がする。
因みに今回の役者陣、個人的に誰も好きになれなかったなあ。
ホラーなのかな?異様な村での出来事
ホラーだと思うけど、かなり異質な雰囲気を漂わせる。
ひとりの女性が気分転換のためある村の屋敷で過ごすのだが、そこで起こる奇怪な惨劇。
異様さはすごく感じるのだが怒涛の様に巻き起こる後半の奇怪な行動に恐怖心というより呆気に取られた感じでした。
もう一つ彼女が宿泊するためにやって来た屋敷の林檎を勝手に取って食べたことにも導入として違和感をすごく感じた。オチとして彼女自身が異様な存在だったということであれば別なのだが。
ミッドサマーよりずっとよい。
ちょいDV毛のあるだんなと「別れるんなら死んでやる!」「うんざり、かってに死ねば」で本当に死んじゃって罪の意識に取り憑かれた女性の再生の話。
そもそも男性不審になってるから皆んな一緒に見えるし、被害妄想だし、無い物も見えたり、かなり主人公病んでますね。で、おそらく本当にあった事件と幻想がごっちゃになった映像を整理されないまま観客に丸投げされて「え?」「落ちは?」
最後、「おまいい加減にせえや」的なエグいシーンで、主人公も観てる人も、すっかり正気に戻り「あーこういう粘着系ウザ」「選んだ私がバカでした」というオチだと理解しました。
イギリスど田舎の田園風景が死ぬほど美しく、思わせぶりな嫌なカットが秀逸です。
病んでる時は誰かと一緒にいるか、
モリモリ仕事するのがお勧めです。
カメラはキレッキレやね
エクスマキナの監督ってことで鑑賞、あの映画はエロエロでしたねぇ(下品で失礼)
冒頭、英国の田舎の風景が美しく、美術や衣装も趣味も上々、撮影も凝っていてなかなかの期待感。
邦題にもあるように村人を同じ役者が演じているらしいですが、ふーん….
いろんなギミックはありそうなんですよね、教会の祭壇にある真実の口と裏のレリーフは入り口と出口ってこと?(文化的な背景とかわかりません)
クライマックスは「ザ・天丼」(困ったなぁ)
ワイの頭脳では、映画の中で補助線を発見できまへんでした、監督や脚本家が何をやりたかったのかわかりません….
誰か補助線引いて!
アレックス・ガーランド監督節炸裂!
「エクス・マキナ」で注目され、後に手がけた作品が毎度の如く話題になる時の人、アレックス・ガーランド監督。私は彼の作品を一貫してこう見ている。
"観る芸術"
この言葉を聞いて、鑑賞を止めようと思う人もいるかも知れないが、この言葉が最も当てはまるのが彼の作品なのである。ナタリー・ポートマンを主演に迎えた「アナイアレイション-全滅領域-」も、監督の示したラストがあまりにも難解な故、配給元が劇場公開を渋るという作品になったのも有名な話?である。
本作は、「ミッドサマー」等ヒット作を産むA24製作の最新作になるのだが、本当にこういう映画が好きなんだろう。もはや確信犯だ。
邦題の"'同じ顔の男たち"という興味をそそるフレーズに惹かれてしまうが、本作のヒロインは劇中でその事に気づいたのだろうか。私は集中して観ていても主人公がそういう素振りを一切見せていない様に思えていた。劇中のワンシーンである、草原にフルチン男が立っていた時の主人公の反応と同じ位の衝撃が走ると思うのだが。それは恐らく本作の言わんとする事が自分なりに理解出来れば多少は理由が分かるはずである。少々宗教の説教臭い展開や演出を見せる本作だが、主人公と自殺した夫の関係性、時折現れる意味深な描写を注意してみるとそれ程理解に苦しむ事は無い気がする。終盤の強烈シーンが数を重ねる毎に変化していく主人公の表情には注目だ。監督自身もやはり観客にそれぞれ考えて貰いたいという様な発言(それで分かり易くしたよなどと言ったら本当に監督はイカれている)をしていたが、結末はそれぞれが思う所のある形で考えて観るのが正しいのだろうか。
映画は楽しいのが1番!という人には決して向かないが、本年度に公開された「LAMB/ラム」もそうだった様に、A24の作品が大衆向け一般映画の枠で普通に公開されているのがそもそも異質なのかも知れないとさえ感じてしまう。とにかく、冒頭から息を潜めてじっくりと鑑賞する事をおすすめする。
振り切って欲しかった
ホラー映画という情報だけ仕入れて見に行ったら実に中途半端な仕上がりで肩透かしをくらいました。
りんご、全裸、誕生、罪業など、キリスト教や神話を連想するモチーフのオンパレードで、監督のメッセージはなんとなく伝わる反面、ならホラー要素要らんやろと思ってしまいます。
ホラーが撮りたいならそれに終始してほしかった。
描きたいものやメッセージがうっすら伝わるので、なおさら半端な出来なのが否めない。
すごく消化不良になる作品でした。考察のしがいはありそうです。
人間マトリョーシカ
兎に角、奇妙奇天烈が弾け飛ぶ問題作には間違いない テーマはミソジニーなのであろうが、日本のホラーなのではと
見間違う程、そのテーマ選択は馴染みやすい題材である 同人誌などで過去にこんな類材あったのではないだろうか
顔が全て同じという設定は余り感じなかったが、とにかく後半のドライブ感、そして反比例するかのように主人公のダダ下がりっぷりが興味深い 本当に下等動物を見るかのような目つきでうんざりしていく姿が手に取るように判る 映像の綺麗さ、ヨーロッパの田舎の自然溢れる豊かさも充分表現されていて観光映画でもあるかもしれない
ラストの元夫を手に掛けたのかどうかは観客の手に委ねているが、呆れてモノも言えないといった佇まいで座っている主人公は世界中の女性の代表そのものであろう
"言わぬが華" 男はこの言葉を胸に刻み、努々軽口を叩かないようにw
結局なんなのか分からない映画
トンネルのシーンまでは美しい映像と忍び寄ってくる不気味さみたいなものを感じられ、面白くなりそうだなと期待していたのですが・・・
そこから先のストーリーは無いに等しく、結局よく分からないまま映画が終わり、「・・・で?」という感想しか出てこない(笑)。
結局全て主人公の幻覚(妄想)だったのか、でも事故車と血の痕は?
まあ多分作り手が伝えたいのはそこじゃなくて、「男は皆同じ、クソみたい」というメッセージの方だと思うので、単なる演出で整合性とかはどうでもいいんでしょう。
クライマックスのシーンは不快感を催す人も多そうですね。R15+なのはこのシーンの為かな。
そこに至るころには「これはホラー映画ではない、観に来る映画を間違えた」という心中になっていたので、今更グロ要素出されてもね・・・と冷めた顔で見ていましたが。
この作品はかなり人を選ぶ映画のような気がします。私には合いませんでした。
観に行くならひとりで行くことをお勧めします。
誰かと観ると上映後に大変後味悪い空間が出来上がると思います(笑)。
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