「亡き夫への罪悪感から?」MEN 同じ顔の男たち 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
亡き夫への罪悪感から?
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正直に観た感想としては「…」となった。
恐らくこの映画の狙いとしては、夫婦喧嘩のいざこざの末に夫ジェームズが衝動的にハーパーに対して自殺してやると脅すことにより自分に対して心配してもらいたい、気にかけてもらいたいという思惑があったはず。
ところが、ハーパーは自殺なんてと叱責した上に友人のライリーに対してジェームズが怖いとメールで相談します。今までのハーパーがジェームズに対しての発言を知るジェームズはメールの文面を見るやいなや、怒りのあまりにハーパーを叩いてしまいます。叩かれた勢いで、ハーパーは激怒し、ジェームズを力付くで家から追い出します。
その結果、ジェームズはハーパーの目の前で飛び降りを図り死んでしまうのです。
ハーパーは気分転換のために、田舎へ単身で訪れたわけですが、夫への罪悪感があるために素直な気持ちが吐き出せないことを悩んでいることに神父から痛烈な一言、謝る機会を与えていれば生きていたはずだ、ハーパーはこのセリフを言い当てられたから逆上して出ていってしまう。
頭の整理がなかなかつかない、混沌としたハーパーの頭の中では見えるもの全てが恐怖と化します。その結果、村人による異常さや、マトリョーシカのように同じ顔の男性が生み出される奇妙なシーンから最終的に違う顔の男が生みだされ、それがジェームズだった。
ハーパーはジェームズに生前出来なかった謝罪の機会を与え、ジェームズが謝るとハーパーも謝りハッピーエンドで終わる。
何とも不思議な映画だった…。
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