「ラストの笑顔が素敵」MEN 同じ顔の男たち おんこさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストの笑顔が素敵
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最初の夫婦喧嘩はリアル。
久ぶりにまともな夫婦喧嘩を映像で観た感じ。
そうなのよ、夫婦って赤の他人だから、こんなにも自分の思いを全部出しちゃったら、噛みあうわけない。
100%分かりあえないんだからさ
自分のしたいことと、
相手が自分に求めていること
お互いがちょっとずつ妥協したり無理したりしないと。
前半の映像の美しさ。森の中、葉っぱの1枚1枚が光って見えて、時間が止まったよう。トンネルの先に見える小さな不気味な人影とのコントラスト。
素晴らしい映像美に、しばし癒しのひととき。
だけど、いきいなりフルチンのおじさんが出てきて、こ、これはコントなのか…
そういえば、ミッドサマーでもフルチンのおっさんが走ってたと思い出す。
そして「同じ顔の男」というのは、そういうことなのか!と気づく。だって、役者さんの演技が上手過ぎて、最初は気づかないよ、同じ人が演じているという「同じ顔」。
お屋敷の中にどうしても入りたい男たち。
突然男どもが押し入り、ハーパーも「ぎゃー」ってなるんだけど
でも、だんだんとそんな構ってちゃんな男たちに辟易してくる。あきれ顔。
分かるなー なんで男って、こんなにまで女にまとわりつくのだろう。
お屋敷の中の出来事は、主人公の心理描写なのだと思う。だから、見えたり見えなかったり沸いて出たり消えたり。
そしてラストは現実の映像で終わる。
ハーパーは現実と幻想の狭間で、関係のない人を殺してしまったんでしょうね。でもその笑顔を見ることができて、私は嬉しいです。
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