「甘えてくる男どもに、一緒にうんざりしましょうという映画。たぶん。」MEN 同じ顔の男たち 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
甘えてくる男どもに、一緒にうんざりしましょうという映画。たぶん。
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これはもう明確な意図を持って観客を戸惑わせる作りだと思う。なんならボケっぱなしのまま話が進んでいって、最後にはさらにバカデカいボケがやってくる。三池崇史の『牛頭』を彷彿とさせるマトリューシカ出産シーンにいたっては、なんだこりゃと笑うしかなくて、そこに意味を見出すことすら無粋な気がしてくる。
全体としては、男性の存在そのものが女性に与える恐怖やストレスを描いているんだと思っていて、男どもはとにかく女性に母性を見出そうとして勝手に甘えてくる。それをジェシー・バックリーの苦虫を噛み潰したような表情で一刀両断にする。という解釈でいますけど、実際のところどうなんだろう。
劇場パンフや世に出ている記事のインタビューを読んでも、監督もジェシー・バックリーもぜんぜん具体的な話をしていないこともなるほどなと思わせる、解釈するより一緒にうんざりしましょうというメッセージを勝手に受け取りました。ああ面白かった。
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