「女性に関われない男側の『己の理想とする女性像』に対する愚かさを描いた作品」MEN 同じ顔の男たち BONNAさんの映画レビュー(感想・評価)
女性に関われない男側の『己の理想とする女性像』に対する愚かさを描いた作品
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例のおっさん達による連続出産シーンの時、最終的に主人公が浮かべた冷笑が(男であるお前に出産の何たるかがわかんのかよ笑)と言ってるように思えてしまった。
なんて言うかあの場面。性教育を終えていない男児が想像する出産風景に見えてしまい、そうなると村の牧師が「キミの処女喪失はいつだね?」と死ぬほど気色悪い台詞を吐いていたのも、ある意味そこへのフラグに思える。
要するに、童貞であるお前に女の身体の何がわかるんだよ、という主人公の無言のマウントとでも言うか。
男にストーキングされる女性側の恐怖を描いたと思いきや、女性に関われない男側の『己の理想とする女性像』に対する愚かさを描いた作品とも感じた。
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