「横浜流星の代表作」ヴィレッジ アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
横浜流星の代表作
ゴミ焼却炉を巡って過去に起きた事件と、現在その焼却炉によって村の暮らしが成り立っている。その事件の犯人とされる人物の息子、優が必死に生きる姿と彼を支えようとする人物、引き摺り下ろそうとする人物、村の活性化を考える長老らが引き起こす新たな事件。なかなか面白い構成。
昔から優と仲の良かった美咲は久しぶりに村に戻って(美咲が東京で何があったのかがもう少しわかると良かった)優に優しく接する。同級生で焼却炉の責任者の同級生の息子透は優に敵意むき出し、嫌な仕事をさせ、何かと引き摺り下ろそうとする。観ていてとても不愉快で嫌な奴。焼却炉で働く人たちをきっと小馬鹿にしているんだろう態度や、喧嘩をさせたり、不法投棄の闇仕事をさせたりと、とにかく悪い奴。その親父は優の努力を認めてくれているようにも見えるが、どうも腹黒であり。
美咲と優と透の間で起こる事件、予想通りの結末だけど、確かにあんな奴はゴミとして捨てられてもしょうがない。でも、そりゃあ見つかるよね。
最後、美咲はどうしたのか?弟が街を出ていくところがラストって、とても上手い演出。
櫛木理宇の「鵜頭川村事件」。wowowでドラマになったが、村、ゴミ焼却炉をめぐってのいざこざ、不法投棄、村の伝統など少し似ていると思った。松田龍平主演。
今作、横浜流星がとても良かった。ゴミで汚れ汗に塗れて働く佇まいから、ネクタイ締めてこざっぱりした佇まい、どちらも素敵。悲しげな表情も、憎しみの表情もとても上手い。今後とても楽しみですね。
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