劇場公開日 2023年4月21日

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「田舎の恐ろしさよ。。」ヴィレッジ iccoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0田舎の恐ろしさよ。。

2023年4月4日
iPhoneアプリから投稿

待ちに待っていた推しの新作!!
推しの顔面を大画面で存分に堪能❤︎
はー、眼福❤︎❤︎
になるはずが。
想像以上に重かった。。

外を知らないから自分たちの考えることが常に正しいと信じて疑わない田舎気質、その時強い者が右と言えば右になる日和見体質で囲まれた檻の中で、どこにも逃げられないと思って自分をその中に閉じ込めてしまう、まさに学習性無力感の中で生きている主人公。

田舎の窮屈で面倒くさい人間関係が凝縮している世界の中、なんとか生きのびていた彼が掴みかけたささやかな幸せと希望。
色々切なくてため息つきながら観た。
個として生きられない辛さよ。

家族の事情に縛られ、ここしか居られない、ここから逃れられない、だから我慢するしかない、ただ生きているだけの主人公が女神降臨から人生をやり直せるかもしれない、光がさしたように見えてからの展開が。。

どいつもこいつも自分のことしか考えていないので、誰1人信じられない中、唯一信じるものを守ろうとした彼のその後が少しでも幸せであることを祈りたい。
とにかく期待しては裏切られるのでしんどかった。

がしかし、推しの演技は素晴らしかった。
あの暗くて陰気な優が、光が差してからは少しずつ眼に明るさと気力が戻ってくる感じ、横浜流星の演技、すごくよかった。
目がすごく語るの、いいよねぇ。
普段は口下手っぽいのに、演技になると途端に目がおしゃべりになるのがいい。とてもいい。
今まで観た推しの映画の中で1番好きなキャラだったかも。某月が今までで1番好きなキャラだったけど、優はそれを越えたな。

icco
iccoさんのコメント
2023年4月27日

なるほど!
そういう見方をしても面白いですね。誰とも心で繋がれない寂しい人生だったのに、共犯という光を得た、と考えても面白いかもしれません。

icco
トミーさんのコメント
2023年4月27日

主人公にとって、光がさしたというのは、共犯関係になっていったという事なんじゃ? とも思えてきました。村長、白眼視していた村人たち、最後の最後で女神と共犯になってしまい皮肉な結末へ。

トミー