「【”自分の中の輝く星を守るために生きる。”。地味だが一途な男と、”美しい男”との恋愛を描いた作品。そして、私が過去に鑑賞したジェンダー映画幾つかについて記す。】」美しい彼 eternal NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”自分の中の輝く星を守るために生きる。”。地味だが一途な男と、”美しい男”との恋愛を描いた作品。そして、私が過去に鑑賞したジェンダー映画幾つかについて記す。】
■最初に正直に書くが、私はTVドラマを一切見ないし、最近”劇場版”と銘打った映画でとても面白かった作品が少なかったので、今作のフライヤーは手元に有ったが、公開時はスルーしていた。
だが、観てみるとこれが、殆ど善人の登場人物達&地味だが一途な男、平良一成(萩原利久)の、清居奏(八木勇征)への純愛が美しく分かり易く描かれていて、一気に観てしまった。
今作の監督の酒井麻衣さんは昨日「チャチャ」を見たばかりだが、「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」や「恋を知らない僕たちは」もとても面白く鑑賞した新進気鋭の方で、今作を観てみようという気になった訳である。(何だか、言い訳がましいな。)
◆感想
・ストーリー展開は、ドラマと連動している所が多々あると思われたが、フライヤーや映画のHPで、人物関係を確認しながら鑑賞したので、問題なく見れた。
但し、ドラマからこの作品を観ている人と比較すると、感動度合いは少なかったかもしれない。申し訳ない。
・だが、清居が安奈(仁村紗和)の狂信的なファンの設楽克己(落合モトキ)に安奈との関係を誤解され監禁された時に、スーパーヒーローの如く現れ、清居を救う平良は、格好良かったな。
■イキナリ話が逸れるが、映画のジャンルで同性愛を扱った作品は多い。
・「君の名前で僕を読んで」・・今を時めく、ティモシー・シャラメが一気に脚光を浴びた作品。豪華パンフが2000円したが、あー勿論買ったさ。
・「ムーンライト」・・時代の趨勢も有ったが、アカデミー賞を取ったよね。
・「キャロル」・・ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの身分違いの恋が切なかった。
・「ブローク・バック・マウンテン」・・故、ヒース・レジャーが美しかった。
・「リリーのすべて」・・エディ・レッドメインの女装した凛とした姿が、美しかった。
・「彼らが本気で編むときは、」リンコを演じた生田斗真さんの美しさ、身のこなしには驚いたなあ。
・「窮鼠はチーズの夢を見る」・・成田凌の新しい一面が見えたよなあ。
・「ミッドナイトスワン」・・この映画を知らない人はいるのだろうか。邦画のトランスジェンダー映画の金字塔である。
・「his」・・余り、話題にならなかったが、ゲイの二人が山村で暮らす映画。宮沢氷魚と藤原季節が、ごく自然にゲイカップルを演じていたね。
・「エゴイスト」・・鈴木亮平さんの演技の幅に驚いた、清らかな作品。私は、自分の経験上、ゲイの人の多くは心優しく、マナーの良い人が多いと思っている。
<とまあ、他にも多数あるが、どれもとても印象に残っている作品である。ジェンダーレスが進む中、同性愛もしくはジェンダー映画は、ジャンルとしては更に確立されて行くだろうな、と今作を観て思いました。>
■私はストレートだし、清居君ほど美しくはないが、学生時代~社会人前期にかけて、女性だけではなく男性にもモテた。(オバカでスイマセン。)
それが、影響しているかどうかは分からないが、同性愛をテーマとした作品は私は見てしまうのであります。では。怒っちゃ嫌よ。