「平良の成長とは?」美しい彼 eternal にょさんの映画レビュー(感想・評価)
平良の成長とは?
平良の成長とは?
ラストシーン、清居のセリフ「許す」の意味
・劇場版での喧嘩の理由
ファン目線で「世界のどこかに存在してくれているだけで良い」と発言する平良に、恋人として接してほしい清居が怒る。
→劇場版の成長とは「自分の欲望を認め、素直になれたこと」
平良は自分に自信がなく、ファンの立場で接することで、それ以上を望まないように抑えていました。
映画では
「自分なんかが、清居を撮ってはいけない」
「でも清居の写真が撮りたい」
この葛藤を乗り越え、自分の欲求に素直になったことで、さらに多くの感情も言葉できるようになります。
「ずっと一緒にいる」
「俺の、俺だけの美しい彼」etc…
ラストシーンで平良から愛の告白を受ける清居
平良「清居は俺にとって、誰よりも美しい。後悔な
んかしない」
清居「だったら、そばにいろ」
目を伏せて、不安そうな清居。
その告白も今までと同じ、ファン目線のものなのか?
平良「うん、ずっと一緒にいる。好きだよ清居。一
生そばにいさせてください」
平良は変わりはじめていた。
葛藤を乗り越え、自分の欲求に素直になった。
「不釣り合いだとしても、清居だけを、一番美しく撮る存在になりたい」と強く思った。
自信に満ちた瞳で永遠を誓う。
スーツの平良が、白い服を着た清居の手の甲にキスをする。まるで結婚式である。
清居「許す」
清居は泣きそうな顔で嬉しそうに答えた。
欲望を認めても、平良の崇拝は続くのだろう。こいつはそういうやつだ。
でも、彼はやっと一歩を踏み出し、恋人に少し近づいた。
今日のところはこれで許してやろう。
場面は変わってベッド。
清居に煽られた平良が本能のままにキスをする。
最後のナレーションはこうだ。
平良「最高のキング。いや俺の、俺だけの美しい彼」
ここで、原作小説のある2箇所を引用します。
「知らず知らず、それ以上を望むようになっていった。
身の程を知らずに肥大していく欲望が怖かった。
触れてはいけない星を、掴んでその輝きを殺してしまうことが怖かった。」
「夜空の星の気持ちが、地べたの石ころにわかるはずがない。けれど、それではいけないのかもしれないと初めて思った。」