「快作でした」天間荘の三姉妹 ぱおうさんの映画レビュー(感想・評価)
快作でした
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「すずめの戸締り」と似たテーマの作品が、偶然同時期に公開されたのは不思議なシンクロでした。
妻の勧めで一緒に観に行きましたが、贅沢なキャスティングにも支えられて、2時間半の長尺が短く感じられる快適な鑑賞体験が出来ました。
設定はファンタジックですが、大部分は地味な人間ドラマで、奇抜さやあざといお涙頂戴がないのが好印象。
それにしても、のんさんの復活は嬉しいです。あの生命感は、なかなか余人をもっては代え難いでしょう。
音楽もすべて画面に合っていて、感動を高めるのも良かったところ。
大泣きするようなタイプの作品ではありませんが、映画による供養のようなものと素直に受け止められました。
私は「スカイハイ」旧作(釈由美子さん主演)を知っていて、予備知識なしに鑑賞したので、最初の方で「イズコ」と聞いて、「え? これは続編?」と違和感を感じる面もありましたが、旧作のような怖さはない、しみじみと味わえる作品でした。
今年は良い滑り出し。またこのような真面目な感動作に出会いたいものです。
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