劇場公開日 2022年9月30日

「策謀とは、政策に掛かるサブタイなのかな?」銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀 第一章 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5策謀とは、政策に掛かるサブタイなのかな?

2022年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

こう云うイベント上映的な作品には、ココ九州のド田舎では滅多にありつけません。若い人はもとよりアニメファンの絶対人口も大都会のソレとは比べ物にならない程少なく、興行収入が見込めない(儲からない)作品は問答無用に切り捨てられます。
アニメ作品はその典型、ジブリなき今は新海・細田両監督作のほか、一般向け話題作、メジャー作、そう言った作品以外のアニヲタ向け作がマサカの上映と云う訳で、早速駆けつけた次第です(でも片道50km)。

『邂逅』『星乱』はネット配信されていたので視聴、『激突』は上記の理由もあり視聴機会がなく(有料配信も未視聴)、今作に付いて行けるかどうか心配でしたが‥‥まァ、大まかにはナントカ。従ってズブの一見さんは対象外となります。
個人的には、この様な登場人物の多い作品は、最初の登場時にキャラ名テロップとか出てくれると有り難いのですが(SHIROBAKOの様にw)。

宇宙戦争を題材にした作品は幾つかありますが、ヤマトシリーズやガンダムシリーズ、マクロスシリーズ(バンダイ3作)など、この銀英伝はそのドレとも違う、いい意味で差別化に成功した超大作と言えるでしょう。
ただあまりの風呂敷の広さに難しさもあり、その一方で戦争ばかりではなく『政策』にまつわる展開にも魅力があります。なので、ドンパチ重視で人間模様にあまり興味のない方は退屈かも知れません。
それに今回はまだその序盤、対戦らしい対戦もなく殆ど『策謀』展開の序章部分で、第一章としての山場があまり盛り上がりがない平坦な印象です。従いまして評価は厳し目の『★3.5』です。

この作品で一つマイナス評価に相当する部分、それは両軍双方の宇宙軍艦の数の多さです。ソレこそ2桁万隻とかベラボーに多い隻数は微妙です。関ヶ原の戦いの東軍が7〜9万人、西軍が8万人、ソレより多い数の軍艦。乗組員・軍人の数やいったい。。。
規模が宇宙戦争という事もあっての隻数なのかも知れませんが、この作品『スケールスピード』の再現は上々なのにこの部分だけ解せません。ガンダムやマクロスが戦闘シーンが早すぎて付いて行けないのに対し、この作品はゴマ粒の様な描写の艦砲戦であり相手を攻撃する射線上に味方の艦が重なり放題と思われ、その辺どうなの?と思わされるのです。

とは言え、ソレ以外の政争部分の展開はシッカリ楽しめましたので十分良好な出だしと思います。第二章・三章と年内に続きが視聴できるのも魅力でしょう、今のところ期待している作品です。

Geso_de_Nyoro
Geso_de_Nyoroさんのコメント
2022年10月9日

検索ありがとうございます。それでも3桁戦死は‥‥大惨事と言っても足りないくらい大惨事ではありますね。

Geso_de_Nyoro
uzさんのコメント
2022年10月3日

気になって調べてました。
今作ではケンプ艦隊は37,000隻だったと記憶してますが、wikiによると原作は16,000隻200万人の動員だったそうです。
これならまだ現実的ですかね。
(それでも180万人亡くなってるようですが)

uz
Geso_de_Nyoroさんのコメント
2022年10月3日

コメントありがとうございます。
帝国軍・同盟軍ともブリッジの面々の様子だけが描写されており、実際には『蒼き鋼のアルペジオ』のソレ同様、実質的な操舵、および攻撃動作などを同じイメージに例えれば、限界まで人数を絞っても恐らく1隻あたり20人程度とかになりそうですね。
それでも740万人、その8割を失ったというのですから、600万人の戦死者‥‥小さい国の人口(シンガポールなど)、千葉県と同じくらいの数となりますね。
それこそ1隻100人の搭乗員がいれば、カナダの人口とほぼ同じ人数が出兵し、オーストラリアの人口以上の戦死者を出したことに‥‥

Geso_de_Nyoro
uzさんのコメント
2022年10月3日

まったく同じことを感じてました。
一隻に整備兵など含めて100人乗っていたとすると、今回のケンプ艦隊だけで3700万人も搭乗していることに。。
自分の認識に齟齬があるのかもしれませんが、数の面の違和感はずっとあります。

uz