「真の友人であることを信じて」プアン 友だちと呼ばせて talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
真の友人であることを信じて
もちろん、今回の旅行のウードの本当の目的は、ボスに対する告解であることには疑いがありません。
(たから、まずはどうでも良い元カノから会い始めた。)
もちろん、墓場まで持っていくという選択肢もあったのでしょうけれども、それではボスの真意を知ることはできない。
ウードとしては、相当な覚悟を決めての行動だったのでしょう。
ボスに対する告解を終えて、「これでやっと化学療法を受ける決心がついた」「次の旅行では僕が運転手を務める」という意味のセリフがウードにあったと思いますが…。
しかし、毛髪がすっかりなくなってしまい、いつもキャップを被っていたのですから、ウードはすでに化学療法を受けていること、そしてそれが利いていないことは、明らかです。
「次」がないことは、ウード自身がよく知っていたことと思います。
そんな中での告解は、ボスを真の友人と信じてのことだったのでしょう。
本作の邦題は、万一の場合にもボスを真の友人と呼ばせてほしいという、ウードの切ない心中だったのだと受け止めました。評論子は。
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