唄う六人の女のレビュー・感想・評価
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思っていたのと違う作風ですが、“刺す女”と言うよりかは“叩く女王様”って感じですw
「王様のブランチ」でオススメ映画として紹介されて、俄然興味が沸いたので鑑賞しました。
で、感想はと言うと…不思議な作品。
思っていたのと全然違っていて、変と言えば変。
尊いと言えば尊いが、何処か回りくどい感じがしなくもないかな。
竹野内豊さんと山田孝之さんがダブル主演を務めるとあれば多分ハズレは無いと言う安心感ともっとサスペンスかと思ったら、全然違ったw
サスペンススリラーと明記されてますし、ポスタービジュアルや最初の20分くらいまではホラー感があったけど、サスペンススリラーやホラーではなく、どちらかと言うとエコロジーファンタジーサスペンススリラーと言ったところでしょうかw
水川あさみさん演じる、妖艶でクールビューティな“刺す女”を筆頭に“濡れる女”、“撒き散らす女”、“牙を剥く女”、“見つめる女”、“包み込む女”と様々な不思議な女性が出てきて、当初は山姥伝説に準えたお話かなと思いきや、途中からだんだん分からなくなり、中盤辺りから理解不能モードに陥ってきたが、ここで理解をシャットアウトすると一気に鑑賞意欲が失せるので頭をフル回転して、なんとか理解しようと鑑賞し、ラスト30分ぐらいからやっと分かってきた。…かなり遅いですがw
それぞれが自然と共に生きる生物として警告や罰を与える為に人の形に変えた化身みたいな感じで、社会派とも言えるし、エコとも言える。でも昔話みたいな感じ。
ただ、それなりにツッコミ所も多数ありで…
・竹野内豊さんと山田孝之さんのダブル主演と明記されてますが、明らかに竹野内豊さんが主役かと。
・刺す女はどちらかと言うと叩く女が正解かと。もっと正確には叩く女王様w
・虫ってチョコレート好きなんやw
・映倫区分がPG12になってますが、それって食虫のシーン?
あと、萱島が止めるかすみに“俺を信じろ”と元の場所に戻るが、結果あんまり意味が無かった。と言うか割りと無駄死にw
あそこはかすみから告げられ、授かった自分の子とかすみの為に元の世界に戻る方がしっくりくるかな。
そして、宇和島はそれぞれの女達に天罰てきめんとばかりに罰を受ける方が良いと思うんですよね。
萱島は意味も意図も分からないままに巻き込まれた感があっても宇和島は確信犯なので萱島はちょっと気の毒w
自身のやるべき事が分かったにしても死んだろアカンでしょとw
また、なんか、宇和島の最後は萱島に比べると結構綺麗な最後を迎えられたようにも感じるし。
「自然は時として理不尽で不平等」と言うメッセージであったとしても、因果応報でもあると思うんですよね。
また、後々に判明する自然破壊やいろんな陰謀に対してもなんか天罰は欲しいかなと。
特に宇和島に依頼をしていた津田寛治さん演じる島原とかのシーンは要らないと言えば要らないかな。
個人的には最後も含めて、何処か煮え切らない感じとなんか腑に落ちない感じが最後まで漂っていてちょっと消化不良。
ただ、水川あさみさんと武田玲奈さん、桃果さんは綺麗ッスw
近所の老婆役が「ロマンポルノの女王」と呼ばれた白川和子さんが演じているのがなんか隔世の感がありますねw
変わった作品と言えば変わった作品でなんか改めて自然を見つめ直すと言うと綺麗にまとめ過ぎな感じですが、やっぱり自然の中を歩く際には蛭には気を付けたいと思いますw
神秘の森の世界
利他主義は不自然
唄う六人の女
回想の中で、タクシーは田舎から都会へ向かい正当な理由を持って走る。しかし本当は逆で、その差異を問いかけている。人においては、利己的な行動こそが自然に見えてしまう
振り返って予告で明かされていた6人の二つ名が秀逸に思える。刺す女、撒き散らす女など、攻撃的な名称に見えて、ただ実体そのものを表す
逃げずに向き合えば、報いてくれる
本来声にならないものを、唄うと表現するところも皮肉的だ。ラストシーンは都会へ戻すが、それは忘却か、告発か。
今をときめく女優陣の怪演!
俳優さん達は素晴らしい!
妖艶な6人の女が唄う日本昔ばなし
どの女が好きですか?
どう評価して良いかわからない
「ミロクローゼ」の石橋義正監督の最新作。
好みが分かれるだろうな〜と思いながら鑑賞しましたが、私は好みでした♪
面白い切り口だったと思います。
父親が亡くなったと報せを受け、故郷に戻った萱島(竹野内さん)と、その父親の所有していた土地を買いに来た宇和島(山田君)の2人が主人公。
2人は山道を運転中に事故にあい気を失ってしまう。
目が覚めると身体は縛られ監禁されていた!
2人を捕らえたのは美しく奇妙な物言わぬ六人の女。。
冒頭。
人間が足を踏み入れない様な、神聖な雰囲気が漂う森の中。
そこにそぐわない着物姿の美しい女性。セミの死骸をパクッと口へ。。
おいおいおい!完璧な掴み!!
事故のショックから目覚めた萱嶋。その傍らには先程の刺す女・蜂の精(あさみちゃん)がお料理中。
話しかけても虫!あっ!無視(°▽°)
しつこ過ぎるとムチでしばかれる!
はい、良いですね♪
一方の宇和島は宙吊りに!!
こちらもかなりのハードプレイ中!
(山田君、顔パンパンで髪長すぎるしキモいですw フライヤーよぉ!横顔だしシャープに見えるんだがあ!)
一体何が起きているのかわからない!
物言わぬ女達と2人の人間の関わり合いが見所でしょうか。
そして、女達を通して明かされていく2つの真相に迫る!
⚫︎妻に見捨てられ山奥で孤独に生きた父親の目的とは?
⚫︎風呂場で変死した父親の死の真相とは?
サスペンス要素もあり、先読み不能な展開が面白い。
又、萱島と宇和島の対比が効いている。
蜘蛛を殺さない男と蜂を殺す男。
女達への対応も対照的だった。
父親の残した写真を頼りに、萱島も父親と同じ道をたどる。
その過程は父親との和解の道のりでもあったと感じた。
女達から逃げずに理解しようとする感じも父親譲りで、彼女達に呼ばれたのも納得できた。
宇和島はというと、私利私欲だけで行動し、人間の愚かさを代弁したような人物だと思った。
でも大半の人間はこうなのかもしれません。。
自然の恩恵は受けるだけ受けておいて、壊しても知らないフリ。
人間は自然がないと生きていけない。
しかし自然は人間がいない方がいい。
勝手に立ち入って壊して殺生して。。
いつまでも、あると思うな、森と親。
子の、孫の代にまで、美しい豊かな自然は残せるのでしょうか。。
考えさせられました。
あのラストは、、
将来的に人間は(女性)単体で生殖可能になるって事で、男は要らないって事?じゃ、ないですよね??Σ('◉⌓◉’)
本作は、怪しく美しい六人の女が紡ぐ現代版のおとぎ話だと思った。
唄う六人の女
⚫︎刺す女・蜂の精ー水川あさみ
とにかく妖艶で美しい。又しても黒髪おかっぱにしたくなった。幼虫汁は無理です( ; ; )
⚫︎濡れる女・ナマズの精ーアオイヤマダ
水中で踊るシーンは天女のような美しさだった。
私はコンタクトなので水中で目は開けられません( ; ; )
⚫︎撒き散らす女・シダの精ー服部樹咲
ラスボス感があったけど、意外と控えめなシダちゃん。胞子撒き散らして増えたね♪
⚫︎牙を剥く女・蛇の精ー萩原みのり
憎くき宇和島に毒を喰らわせたのは爽快だったけど、アイツにはもっと酷い仕打ちをしても良かったよ。
⚫︎見つめる女・フクロウの精ー桃果
可愛いで出来ている。はぁかわい♡
⚫︎包み込む女・ヤマネの精ー武田玲奈
萱島の恋人かすみと二役。蜂ちゃんと良い雰囲気になった萱島を我に返すw
⚪︎おまけ⚪︎
宇和島に着物を脱がされて、首元が露わになる見つめる女。
どうせならもっとずるっと!!いって、おぱいまで見せて欲しかった。
(最終的に卵、産むんだし)
内容からしてあっても良かった演出じゃないかな、と。。
最近ちゃんと脱げる女優さんがいないのが残念。
ビリーバーズの北村優衣ちゃんは良い脱ぎっぷりで、良いおぱいでした♪
あ!そうそう。
萱島の胸の毛って何ですのん??
やる気スイッチ?!
誰か教えて下さい(o^^o)
完全に売り出し方を間違えちゃってる作品💦
予告から受けた印象で予想していた話と大きく異なったけどそれが良くて結果、凄く好き💕
予告の見せ方だとホラーとかスリラー的な感じだったからそれを期待しちゃうとトンデモナイ感じになるかと(だから結構酷評されちゃってるのではないかと💦)。ホラー・スリラーが苦手なくせに女性達のビジュアルの良さに釣られて観ることにしたあたしにとってはホラー系ではなかったのがかなりのポジティブサプライズ✌️(冒頭のドキドキ感とかグロさはありますが。)あと、俗世のもの代表みたいな山田孝之へのイライラもかなりのものww
なら、何ジャンルなのかというと、あたしの中では『もののけ姫』と『千と千尋の神隠し』の“合わせ技実写版”みたいなイメージかな。
海のもの、空のもの、地のもの。それと人間がしっかり共存する世界。いいね💕
(疑問として残るのは、六人はなぜみんな女性なのか……)
こわーいよ。
舞台挨拶に当選し鑑賞。
主演のお二方が制作に関わっているようであまり色々いいたくないのだけれど。。
描写がこわい。リアル。不気味。
で、最後の大伏線回収。
ただこれは、舞台挨拶で説明があったからわかったかも。
普通にみるのじゃわからない可能性あり。
ほぼ絶対に2度みなければいけない作品。
舞台挨拶でも『2度みてわかるような仕組みになってます』と話されていた。
役者さんは『賢いですね』と言っていたが鑑賞側からすると『ズルー』って。
ただ自分は1度で十分と思ってしまった。。
大切なテーマであることはわかる。
わかった上でみたらより理解できるのだろうけれど
エンドロールに大きなヒントが。
ただエンドロールなんだよなー、もっと早くヒント欲しい。
壮大な環境保全ムービー?
森に守られている
…二人を乗せた車が
トンネルを抜けたところで
着物を着た女が立っていた
その女を避けようとハンドルを
交わしたその時…目の前に落石が・・
という衝撃的にはじまり
……引き込まれていく
そして目が離せなくなる
いきものは森に守られ
…そして人間も森を
守っていかなければという
・・メッセージ
森のいきものを女の人で
描いているのもおもしろい。
音楽を含めて
…どこか和と洋を感じます
竹野内さんの自然さがカッコよかった
…水のなかで踊る濡れる女が
素敵でした
森の中に入ると
空気が澄んで心も癒される
森の中は
たくさんの生きもので
バランス良く保たれている
人間もその一つ
森を壊すことは
…生きる場所を失う
と改めて気づかされる
それにしても
六人の女たちのインパクトは凄いね
山田孝之ーーー!!
大人の「まんが日本昔ばなし」
「狂わせたいの」系のエロ・グロ・ナンセンスのダークファンタジーを予想して観に行ったら、ちゃんとテーマやストーリーがあることにびっくりしました。
萱島(竹野内豊):東京在住のおしゃれフォトグラファー。恋人は美人。でもまだ父親にはなりたくない。父から相続したクソ山奥の一軒家を売り飛ばすために山へ。元々子供時代は山育ちだが、幼少時に父母が離婚しその後父とは関係が断絶している。クモを殺さない男。
宇和島(山田孝之):地上げ業者のエージェント。物腰は丁寧ですが、蜂を殺す男。彼は現代日本人代表のような男で、その後も無益な殺生を繰り返します。
二人が乗った車が事故を起こし物語が始まります。ストーリーは舌切雀、おむすびころりん、浦島太郎などでわれわれ日本人に馴染みの深い「異界訪問」。二人の男は森の奥の昔話に出てきそうな一軒家に監禁されてしまいます。そこには物言わぬ6人の女が。
刺す女(蜂の精)、濡れる女(ナマズの精)、撒き散らす女(シダ植物の精)、牙を剥く女(蛇の精)、見つめる女(フクロウの精)、包み込む女(ヤマネの精)。
この女たちの個性的な造形と人間たちとの交感の様子が本作の最大の見所です。江村耕市デザインの衣装も見事。ただただ見とれてしまいます。特に子供時代の川で溺れた萱島を救助し去っていくミズフクロウの精がカッコイイ!
異界訪問系の昔話ですと、いいおじいさんは宝物をゲットしますが、萱島は森を彷徨い、記憶をたぐりながら、二つの真相に迫ります。
一つは、妻に見捨てられ、人里離れた山奥で孤立して生きた父親の真の目的。この物語は父と息子の和解の物語でもあります。
もう一つは、宇和島たちの真の目的と風呂場で変死した父親の死の真相。この物語は大いなる陰謀を暴くサスペンスでもあります。
狩猟採集民の一部は「自然と交感する能力」を維持しているそうですが、現代の日本人であるわれわれは、とっくにその能力を失っています。それどころか自然は畏怖すべきものから征服、破壊すべきものへ。文明の発展や生活の欧米化とともに、日本人と自然との関係性も変化してしまいました。ただ、人間は自然がないと生きていけないけど、自然は人間なしで全然OKです。相互依存ではなく、一方向性の依存関係でしかありません。「自然を守る」ためには人間がそこに立ち入らないことが一番。本作の一部は京都大学フィールド科学研究センターが管理する「芦生研究林」で撮影されたそうですが、森の中に入るスタッフと機材は最小限にする、カメラを回すときにスモークなどは焚かない、環境を破壊しないようにガイドをつけるなど、相当に気を使われたそうです。監督はその後も植樹に参加するなど、森の保護と維持活動へ関わっているとのこと。森や自然に対する監督の思いが、画面の美しい自然描写を通して伝わってきます。
萱島が最期に悟った「人間の生まれた意味、理由」とはなんだったのか?シダ植物の精を見ながら萱島の父が言うセリフ、「人間もいつかはあんなふうに単為生殖するようになるかも知れんな」というのは、人間が別の進化の道筋をたどる可能性を示唆しているのでしょうか?あと、萱島の胸に生えてきた宝毛の意味は?このあたりはあまりに壮大過ぎて、私にはよく分かりませんでした。やや風呂敷広げすぎた感も。
萱島と宇和島は冒頭の自動車事故で死んだか、瀕死の重傷を負ってしまい、魂だけの存在となって異界である森をさまよった、本作はそんな解釈も可能なのではないでしょうか。私たちも山で生死の境をさまよう時には、あの女たちに会えるのかも知れません。
妻から見た夫とお父さんとしての一面は違う
あらすじ
写真家の森一郎が父が亡くなったことを電話で知り、相続の為に実家に帰る。手続きを済ませ、売買先の宇和島に駅まで送ってもらう山道で落石と宇和島と森一郎が乗っていた車が衝突する。気づいたら森の奥にいた。森の中で6人の少し変わった女性と宇和島と森一郎の話です。
いまいちなところ
・前半は茶番が多い。
・水の女性が水を自由に操りすぎかな。
・果たして、迷い込んでしまった森は車で落石にぶつけないと行けないのか
・相当宗教ぽさもある
・あらすじに監禁って書いてあるけどこれは監禁って言えるのかな?
・森一郎は正義感があり、有名な写真家だけど冷静さはない
良かったところ
・いいお父さんでした
考察
・森の生き物である彼女らは他に会える方法があるはず。
・森に失踪した親子はなぜ帰らなかったのか?
美しい自然
美しい自然と擬人化美女…眼福。
好みが分かれる作品だと思いますが、私は好きな世界観でした。
NetflixのFirst Loveで初めて知ったアオイヤマダさんがこちらの作品にも出演されていて、独特のダンスに惹き込まれます。
今後の活躍が楽しみな女優さんの1人です。
自然界からの警告
喋らない六人の不思議な女と対称的な二人の男。
六人の女の正体は山の精霊なのかなと最初の辺でなんとなく解る。
ただ、何がしたくて神隠しみたいなことしたのか最後の辺まで理解不能で…。
終盤でそれが解って人間の愚かさに只々啞然としてしまった。
対称的な二人の男の一人山田孝之のクズ男っぷりが清々しいくらいに下衆の度合いがもう凄過ぎて。
ここまでの人間になると、どんな風に育つとこんな下衆になれるのかと気の毒に感じてしまった。
対して優しい竹野内豊演じる萱島にはあんな終わり方になってほしくなかった。
それと女達…何かしてくれるのかと思ったらアッサリ撤退かいな。
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