「期待外れであった」呪い返し師 塩子誕生 Manganaguaさんの映画レビュー(感想・評価)
期待外れであった
宗教法人「幸福の科学」による一連の劇場映画の中でも余りにもレベルが低かった作品と言わざるを得ない。一言でいって詰め込み過ぎで、一つ一つのエピソードの展開が早く、ストーリーの密度が低くなり過ぎているのだ。宗教的な真理を教え説きたいのだったら、もっと濃密な作品に仕上げてもよいだろう。
一方で、教団内部向けの映画なら未だしも、一般向けでもあるのだから、教祖である大川隆法氏の金メッキ像を出すのも考え物だと思う。まあ、信者からチケットをプレゼントされ義理で観に行く人などを除けば、9割9部9厘以上の観客が、教団の指示で動員され、10回も20回も繰り返し観に行かされている信者であること考えるとやむを得ない演出とは言えるかもしれないけれども。
やらせで映画ランキングを上げるのも良いが、一般人が自腹を切ってチケットを購入しても観に行きたいと考えるクオリティの脚本・演出を本気で考えるときが来ているのではないか。
企画・製作した側の人々にお聞きしたいが、もし自分が「幸福の科学」の信者ではなくて、一般人だとしたら、金を払ってこの映画を観に行き、充分に面白いという感想を抱くと思いますか? もし思うとしたら、感覚が相当ズレていることは間違いないですよ。
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