「色々と文句が多いがそれなりに楽しんでしまった」MEMORY メモリー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
色々と文句が多いがそれなりに楽しんでしまった
リーアム・ニーソンが今回演じるのは、認知症を患っていく凄腕の殺し屋。殺し屋の記憶が曖昧になっていくってあまり見たことがない設定なので楽しみにしていた。
ところが認知症であることを説明するシーンがわかりづらい。殺すべきターゲットのことが曖昧になったり、自分が殺したのかわからなくなるシーンがわかりやすく配置してくれていたらいいのに。せっかくの面白そうな設定が十分に活かせていない気がした。
「少女を殺そうとするなんて許せない!」という基本的信念についても唐突な感じがした。寝たきりの母親の前で息子を殺しちゃうし!悪人なら残酷に殺してもいいというルール?殺し屋なのにいい人という設定も甘いんだよな。
と文句を言いつつ、なんだかんだでそれなりに楽しんでしまったのだから不思議。それがリーアム・ニーソン映画の魅力なんだろう。それにしても認知症の殺し屋という設定を持ってくるあたり、リーアム・ニーソンがおじさんアクション映画の主演を務めるのも終わりが近い気がする。今後のニーソン映画にも注目だ。
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