「こどもらしさに学び、見守りたい」こどもかいぎ てつさんの映画レビュー(感想・評価)
こどもらしさに学び、見守りたい
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年齢層が保育園児ということで、遊びも交えた形式で進められ、奇想天外な発想も出てくることはある程度予想していた。形式としては、円座となり、一人ずつ話し、他の人の話は聴くというルールはあったけれど、ときどき守れないこともあった。お伽話のような話をする子もいれば、独身男性保育士をからかうような「クレヨンしんちゃん」ばりの発言もあり、楽しめた。喧嘩をして、「ピーステーブル」で気を鎮めて言いたいことを言う場が保障されており、仲直りする場合が多かったが、そうできない場合もあった。場合によっては、一般的な保育場面と同じように、保育者が仲裁することもあった。なかなか発言できない子もいたが、回を重ねるにつれて発言できるようになっていった。特に異性観は、成長につれて変化がみられた。年少者に助言できるようになる年長者も出てきた。卒園式は、さくらさくらんぼ保育園とはまた違うけれど、この園独特の儀式があった。「保育証書」という名称は初めて知った。園長が異動していたので、私立単独園ではないようで、このような独創性のある方法を導入できた背景を知りたいものである。『こどもの時間』『こどもばんぱく』とこの作品、それぞれに特徴があり、印象的である。
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