劇場公開日 2023年1月20日

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「大鴉」ノースマン 導かれし復讐者 MARさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大鴉

2023年2月12日
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悲しい

興奮

父を叔父に殺された王子が復讐の為、攫われた母を取り戻す為旅に出る物語。

北欧の幻想的な自然と激しいアクションが織りなすリベンジ作品。

まさかのゲップとおならに驚かされた儀式により一人前となる王子アムレート。
しかし、ある時叔父のフィヨルニルに父を殺され、命からがら逃げのびた少年はヴァイキングとなり、人々を襲いながらも復讐の機会を探っていた。。

いやぁ~恐ろしい時代ですね。本筋では無いが、ヴァイキングに襲われる人々の哀しさよ・・・。こんな奴らが実在したんだからゾッとしますよね。ワタクシあるあるなんですが、このあたりのシーンはアムレートよりも背後のモブ達の動きに注目してしまいました。

フィヨルニルを探す長い長い旅はまだ始まったばかりだ・・・と思ったら、え!?もう!?!?

思いの外、予告編で観るほどのスケールは無いのかな。一つ一つのシーンは壮大なんだけどね。
んで、結構ガッツリダークファンタジーなのね。謎の魔術師さん達とかモロにね。この世界観は好きです。

また、気になったのは謎のスポーツ(?)大会。まさに野蛮な貴族の娯楽ですね。…ってか、あれは本当に勝利ってことで良いのか?w

全体を通し、あんまりテンポが良いという感じは無く、2時間20分というやや長尺でもそれ以上に長く感じる程。

それでも、ちょくちょく入るアクションは見応えがあるし、奴隷や儀式のエグい描写も満載。そして、長い旅路の果てに辿り着いた真実は・・・これはキツすぎるよ。。

なかなか難しい話ですよね。こんな事実もあり、そもそもアムレートもヴァイキングとして悪さをしまくってた訳だから、素直に応援して良いものか・・・。でも、この時代、勝った者が正義みたいな所もあったんだろうから・・・。

本作、結構評価が分かれているようですね。確かに、長ったらしく感じたり主人公への感情移入が難しかったりしましたが、ワタクシ的には好きな世界観だし、☆4でも少し低いくらいかな。まぁ、どうせやるならもうちょっとファンタジーに振り切っても良いかなとも思いましたが。

何より、こういう作品って曖昧な描写でちゃんとハッキリと終わらないこともしばしばあるから、後半はそうなるんじゃないかとずっとビクビクしてましたが、そこはまぁ大丈夫でしたね(笑)

哀しくアツく、それでいて美しい作品だった。

MAR