「残虐な暴力と不気味な魔術が全面に」ノースマン 導かれし復讐者 まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)
残虐な暴力と不気味な魔術が全面に
一体何を見せられているのだろう…と映画を見て思ったのは久しぶり。あ、ハリウッド版ゴジラ対コング以来か。と思ったら主人公がその作品に出てた人なんて、偶然だ。
セリフまわしとストーリーのテイストがまるでシェイクスピア、と思ったらまさに、ハムレットのベースなったような、アイスランドの昔話があるそうで、この映画はそのエッセンスが色濃いことは感じる。これでもかと強調されるドギツイ残虐なシーンと不気味な魔術関連の映像に、個人的には馴染めず、折角キャストがなかなか味があるから、と見に行ったが、なんだかそれも大して生きておらず。時折美しめの映像シーンが挟みこまれ、ヴァイオレンスとの対比のつもりなのかもしれないが、悲壮感に包まれた全体のダークトーンの中で、もし一時の安らぎの象徴のように言われたとしても、ピンとこない。ヴァイオレンスのアクが強すぎる。
最近やたら見る売れっ子、アニヤ=ティラー ジョイだげ得してるかも、と感じた作品だった。
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