「(確定版)いろいろ難しいところはあるが…。」オカルトの森へようこそ THE MOVIE yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(確定版)いろいろ難しいところはあるが…。
今年253本目(合計529本目/今月(2022年8月度)29本目)。
正直、今週これが「ある意味で、人によって」「地雷枠」になりうるのか…という感じがします。参考となる作品群を知っていればよいのかもしれませんが、それがないと本当にわからない展開に飛んでしまい、何がなんだかわからない謎展開(「彼方(かなた)から来たもの」などの表現もあるので、クトゥルフ神話か何かを想定できるが…)になるかと思えば、ラストはまぁそりゃそういう展開になるのはわかるのですが、いろいろ謎が多いです。
…この監督の方のことをよく調べたのですが、1999年レビューで今まではホラー映画を多く出されているとのことで、一定程度の「ベクトルの向き」は20年ちょっとでは変わっていないようです。また、他の方も指摘されている「映画として観にくい描写形式」もそれにこだわっているようです。
そうなると、多少変な展開にはなるし、その前提において、個々の民法や各種の法規の解釈がおかしいうんぬんも、もとがホラー映画なのだからそれも当然の話で、それをどうこういうところではないと思うので、そこの減点幅はないところです。
一方で、やはりとり方というのでしょうか?確かに20年もたった現在ではもっとIT技術も、リアル技術も進歩しているのだと思うのですが、それでもこの映画のように撮られるというのは、やはり一つのこだわりなのかな…と思います。
確かに「妙な展開にいってしまう」部分はあるにせよ、趣旨としては理解できるし、映画として????という「全部が意味不明」ということにはなっていないので(納得するかは別にして、ちゃんとした結末はついています)、極端に「その前提においては」引けないのかな、というところです。
とはいっても、ホラー映画というのは人(監督さん)のすき好みでそれぞれぜーぶ違ってそれでいいんだ、って思ったのが今回の調査騒動でした。