「全ては愛」アルピニスト hanakoさんの映画レビュー(感想・評価)
全ては愛
マーク・アンドレ・ルクレール。
あの『フリーソロ』のアレックス・オノルドにクレイジーと言わしめた男。
彼はクレイジーでもなんでも無く、とても純粋に自然を愛し、登ることを愛し、冒険を愛した。
自分の身体を信じて、登る。
名声とかそんな事は関係なく、登る。
その証拠に彼は完全単独登攀にこだわった。記録でも名声でもなく、自分のために登っているからだ。
そしてテントの中では最愛の人へのメッセージを送り、早く帰りたいとも言うのに、世界初だとか前人未到だとか、そんな事は言わない。
そして頂上の景色の美しさに素直に感動し、君にも見せたいと言う。
そしてまた未登攀の崖を目指すのだ。
これは完全で純粋で壮大な愛の物語だ。
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