「取り憑かれた先にあるのは、悲劇か解放か」アルピニスト HARU-2000さんの映画レビュー(感想・評価)
取り憑かれた先にあるのは、悲劇か解放か
あるクライマーの人物像を様々な人達の証言から浮かび上がらせたドキュメント映画。貴重なのは過去の人では無いので、本人のインタビューもふんだんに取り入れられている点。これによりライブ感というか、同じ時間軸を生きている生の人間として、身近に感じることが出来ました。神々しいまでの映像は流石に圧巻の一言。スポーツとは一線を画した世界だけど、本人は飄々と「娯楽」と言い切っていたのも印象的でした。ラストは衝撃を受けましたが、自分には決してできない生き方や視点を垣間見ることができて良かったです。映画館を出た後は、硬い地面の上を歩いていることにすら感謝する思いでした。
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