「マーク・アンドレ・ルクレールという天才クライマーの話。」アルピニスト caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
マーク・アンドレ・ルクレールという天才クライマーの話。
極限に挑む無名の天才クライマー、マーク・アンドレ・ルクレールを二年間にわたり追ったドキュメンタリー作品。
命綱なしで断崖絶壁を登り、誰も登頂に成功したことのない山々に単独で挑み、次々と制覇していく。
名誉を求めない彼は、単独での登頂にこだわり、カメラの同行をも拒む。
しかし、死と隣り合わせの極限の世界に挑み続ける人間には、どこかで最後の瞬間が訪れる。
皮肉なことに、彼がこだわり続けたのは命綱なしでの単独登頂だったが、最後の瞬間は、知り合ったクライマーと二人でロープを使い断崖絶壁を登り、山頂に達した後、下山するときに雪崩に巻き込まれたというものだった。
どのような結果であれ、完全燃焼し、すべてを冒険に捧げ、短い生涯を終えた人生に悔いはないだろう。
その姿は美しくもある…。
ぜひ、劇場でご覧ください!
コメントする