「ひどい出来の映画」テラフォーム 侵略 ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ひどい出来の映画

2024年7月13日
PCから投稿

冒頭で思い出した映画がある。
1971年制作のアンドロメダ…
あの映画は衝撃的だった。
未知のウィルスという斬新な発想もさることながら、
緻密なSF考証に基づき 作り上げられたウィルスの研究基地も
考察されていて素人目にもディテールまで科学的に完成度が高かった。

ところが当作品はといえば、設定が似ているだけ。
とても粗が目立つ。

例を挙げれば、

・現地調査は防護服を着てるのに、犠牲者の解剖は無防備。
 ウィルスの疑いのある状況で、命しらずの無神経ぶり。

・細菌兵器のような匂わせ方だったのに、植物のような外見から
 巨大化した途端に 精神乗っ取り、果てはバリア。安直すぎる
 テラフォームなのに人間以外の生物を無視する展開にも違和感。

・主人公が幼児期に乗っ取られたとされるエピソードが穴だらけ
 セキュリティが雑な軍事施設といい、通信施設のハッキングや
 通信内容、DNA変異。全て表面的な羅列で薄っぺらい。

最も嫌いなタイプのいい加減なSF作品

ビン棒