劇場公開日 2024年1月19日

「漫画の実写化映画としては成功作なのではないかと思いますが…」ゴールデンカムイ wさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5漫画の実写化映画としては成功作なのではないかと思いますが…

wさん
2024年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

原作サラッと読み、アニメ視聴済みです。
まず「実写化!?」と驚き、まさかまさかと思っていた通り、
主人公は山﨑賢人さんでした…笑
そしてアシリパちゃんは子役さんではなかった…まぁ労働時間の問題と
成長速度の問題で仕方ないとは思いますが…

キービジュアルが出た際、そこそこ似せる気ではいるんだなと思いましたが
やっぱりイメージと違う…。
あ、玉木さんと館さんはこの時点でもすごくハマっていると感じました。

うぅん、観ようかどうしようかと迷っていましたが、評価が思いのほか
高かったので「コスプレ大会になってたら嫌だなぁ…」とは思いつつも
勇気を出して観に行くことにしました。

結果、結構びっくりもしましたが残念なところもありました。

ゴールデンカムイはシリアスとギャグが絶妙なタイミングで絡み合っているのと
男臭い杉元が時折見せる可愛い部分がいい感じでほっこりできるのですが
まず、ギャグ部分が学芸会みたいで笑えなかった…。

それと、杉元の乙女な一面がカット?されていた…。
え?山﨑賢人さんはそういった演技はNGなんでしょうか?
杉元の場合、あの優しく可愛い部分がなくなってしまうと、全く違う
キャラになってしまう…。
続編がドラマで決まったみたいですが、キャラクターの核となるような
部分は忠実にキャラ作りして欲しいなぁと思ってしまいした。

正直、玉木さんと館さん以外は期待していませんでしたが、
緒方の眞栄田郷敦さん、二階堂兄弟の栁俊太郎さん、背が高い月島の工藤阿須加さん
皆様本当にぴったり役に寄り添って演じてくださったんだろうなと感じました。
舘さんの土方、玉木さんの鶴見中尉、木場さんの永倉、完璧すぎました。

残念だったのはやっぱり山﨑さんの杉元とアシリパちゃん…
悪いわけではなかった。うん。

山﨑さんのアクションシーン、体も作られて逞しくなられていて
役への真剣な取り組みは本当に素晴らしいとは思うのですが
戦争で壮絶な経験を乗り越え生き残ってしまった苦悩、泥臭くそれでいて繊細で
戦場から心が戻って来れないトラウマを心に秘めている青年…という風には
どうしても見えず、「爽やかだった好青年が戦争で悲哀を覚え帰ってきました」
くらいな感じで、残念でした。
山﨑くんとしてはアクションもすごいし、原作で「顔がいい」と言われている
杉元なのでそこはいいのでしょうが、私が求めている男臭く泥臭くそれでいて
優しい杉元ではなかったです…。ごめんなさい。

アシリパちゃんは可愛かったのですが、やっぱり大人…。
これで杉元と良い雰囲気とかになられたらほんと気持ち悪い…。
続編がありそうですが、そういうのは原作通りに進めていただきたい。

今後かなり下ネタ系のギャグなどがあるが、あの杉元くんがそれを
できるのか?カットするのか?カットするなら原作の杉本ではないな。別物。

映画ではできないことをドラマでやっていただけると期待しています。

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