劇場公開日 2024年1月19日

「各種考証がピカ1でした」ゴールデンカムイ YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5各種考証がピカ1でした

2024年1月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

原作・アニメは未鑑だが、娘がアニメを同じ部屋で観ていたので、自然と僕の目の片隅にも入っていたが、
本作キャスティングはアニメの世界感と比べて、なんら違和感がなく
とても良いキャスティグだった。

冒頭10分間の「203高地の戦闘シーン」は 迫力も時代考証も大変高水準で、
NHK制作「坂の上の雲」とは、大違い!
この映画制作スタッフで、「坂の上の雲」を作り直してほしいと願う程です。

アシリバの外見と、しゃべりは とても良かったが、
最初30分間の"ド下手なせりふ回し"は、いかがなものかと。。。
映画は順取りの為なのか、観ている僕が慣れてきたのか
中盤からは、気にならなくなった。
気にならなくなると、白い肌が可愛い。

原作は、どう表現されているかは知らないが、
アイヌ集落の男が気を利かせたように、2人はきちんと  した方が、その後のアシリバの行動の裏付けにも成るので、明確にした方が良かったでしょう。
後出しではあるが、熊の鳴き声や熊の表情等のシーンは、「レヴェナント 蘇えりし者(2016)」よりも、遥かに上である。
馬のCGも良くできているし、他の動物も 凄く良いCG作画でした。

アイヌ文化に関しては、僕は無知だが、それでも映画中に多々説明が入るので、アイヌ文化の勉強にもなりました。
アイヌらしい柄も アイヌの着る服(アットゥシ)の中で丁寧に表現されていました。
服の生地は、木の内皮らしいが、麻みたいな感触なのかな?
口琴を子供が吹いていて、驚きました。口琴は モンゴルやベトナムの民族楽器だと思っていました。

玉木さんの演技は、とても光っていました。

長く続くそうなシリーズなので、この完成度の高い作品を これからも観ていきたいと思います。

YAS!
pipiさんのコメント
2024年2月5日

考証は丁寧で素晴らしかったですね。

ただ、馬だけは日清・日露の頃はトロッターやノルマンで、大型のペルシュロンなどは昭和の大戦時に導入されたはずなので微妙に引っかかりました。
まぁ、あのシーンの迫力には体高2mクラスの大型の方が相応しいので意図的かもしれませんが。

pipi