「原作通り」ゴールデンカムイ アガサさんの映画レビュー(感想・評価)
原作通り
基本的に原作通りです。
原作へのリスペクトがすごい。
原作で印象的だったところは、一切妥協なく再現してます。
まあ、これだけたくさんの原作姑がいる作品です。
とは言え、「どうだ!」と言わんばかりの再現振りに、我々うるさい姑も黙らざるを得ません。
で、アシリパさんを置いていって、助けてもらうところまでの話を大アクションで描いています。
パート1としては、この濃いキャラたちのエントリー、そしてそれぞれのキャラの黄金へのモチベーションを描くということで精一杯でした。
杉元とアシリパの金塊に対する思いを固めるにはここまで丁寧に描く必要があったのでしょう。
主人公の2人以外では、鶴見、白石が出番が多く、土方さんとか谷垣、尾形、牛山なんかはまだまだ少なめ。
土方さんは、漫画の出番を前倒ししてます。そうでないと出てこれないものね。
白石はちょっと太めなのですが、まあ気にはなりません。
錚々たる俳優陣の活躍を期待した人からすると期待はずれかもしれませんが、II以降でバンバン活躍しそうですね。
そうでないとギャラが(笑)。
そんな中で、出番の少なさを補って余りあるのが二階堂でした。(笑)
ここで、杉元への殺意がしっかりと固められました。
気持ち悪さといい、強さといい、怪演ぶりが際立っていて、もう一番のはまり役でした。
今後、どんどんヤバくなっていくのが、楽しみです。
あくまで大きな物語の序章なので、満点はつけません。
再現度高いなーと思ったシーンは、
笠原の見た目!
尾形の攻撃の構え
顔べろん(笑)
カワウソの脳みそ
銀行前での土方の勝鬨
団子串!痛そう!
イスごと回転しての縄ほどき
白石の妖怪(笑)
洋平の殺害現場
あなたどなた?、は正面向いてましたけどね。
はあっぷ… これは原作読んだ人は分かる(笑)
ただ、原作の持つ笑いは、ちょっと再現度低かったかな。
変顔とか、もっとキレてやってくれても良かったし、原作のあの変な間とか、ガチムチとか、ハードなストーリーの中だからこそ生きてたと思うのですが、
映画はハードな面、シリアスな面ばかりが強調されて、ちょっと疲れました。
最後油断してて、見逃しそうでしたが、IIの予告的な内容が流れた時に家永とインカラマッが観えました!
家永、一番好きなキャラなので嬉しい!
なので、Ⅱまでは撮影終わってるのではないでしょうか。そうでないと出せないよね。
山田さん、頑張ってました。でも、色んな説明をするセリフがちょっと棒読みで、アシリパの持つ生活から学んだことの凄みが伝わってこないのが残念。でも、悪いわけではありません。
山田さんがまだ若いうちに早く続編、続々編を!
続々編で、玉木さんの「江渡貝くぅん!」が観たい!
追記
「セクシー田中さん」にもこのぐらいの原作リスペクトがあれば、今回の悲しい事件は起こらなかったのかなと思いました。
追記
ドラマが発表になり、
江戸貝
若山輝一郎+仲沢
鯉登
鈴川聖弘
インカラマッ
辺見
家永
までは意欲的に実写化をされるようで、壮大な金のかけ方ですよね。
嬉しいことですが、
そこまでされるなら、キングダムとは違い終わっている物語ですし、ファンも多いので、限りない再現を何卒お願いしたい。
予算がどうとか都合を言うなら、最初からやらなきゃいいだけなので。
尻すぼみにならないよう頑張ってほしいと願います。