「「終わり良ければ全て良し」にはなっていないドキュメンタリー作品」希望と絶望 その涙を誰も知らない カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
「終わり良ければ全て良し」にはなっていないドキュメンタリー作品
クリックして本文を読む
なけなしのお金で観に行ったたった一度のライブが実は本人達が心身共に疲弊しきって全く楽しめていなかったり、演出側からがむしゃらさが足りないとダメ出しをされていたりしていたことを知ったら、観に行った人達はどう思うのだろうか?と言うのが最初の感想。
佐々木キャプテンもストーリーにしたくないと言っていたのは、そんな懸念を少なからず感じていたからなのではなかろうか。
もちろん制作側はそれを承知で作っているのだが、もしファンに次のライブこそ完全なモノにしてねという期待感をずっと持ち続けてもらおうという意図があるとしたら、余りにもファンを馬鹿にし過ぎなのではないかと思う。
まあファンが喜ぶ様な映像だけだとそれはそれで都合の良い部分だけを切り取ったと批判されるだけなので、ドキュメンタリーとしては正しい在り方なのかもと思った。
個人的には卒業するミホワタナベがステージに全て置いてきたみたいな事を言いつつ、真剣な取り組みが感じられないメンバーへの批判もしっかりと置いてきてくれたことと、カトシが段々壊れていくシーンは人気アイドルグループの裏側が垣間見れ興味深かった。
またコサカナが本当に笑える日なんか永遠に来ないんだろうなとも思った。
このグループとそのファンは某大物プロデューサーに色んな意味で好きに踊らされているという事を改めて思わせるような作品だった。
コメントする