「霧の中に消えていきそうな真実と愛」別れる決心 たいよーさん。さんの映画レビュー(感想・評価)
霧の中に消えていきそうな真実と愛
アマゾンプライムに入ってきたので早速鑑賞。テレビでじっくり観る分には少し集中力が必要で、自分には合わなかった印象。愛とサスペンスのシーソーの成れの果てに見るものは…。
仕事を始めてから思うのは、プライベートと仕事の線引きをどうするべきなのか。この作品で例えるには少し踏み入り過ぎではあるが、実は曖昧であり、自分自身で引く。そこを愛で引こうとするために、危うくも不可侵な世界に落ちていく。それを刑事と容疑者の二項で描くのだから、ただでさえ不穏であり、恐ろしい。
ただ、回想に飛びながら軸を正していく見え方がどうも自分には合わなくて、没入感にどこか欠けた。すれ違う中で見えてくる事実は何処か正しくなれないのは、霧の中に二人を見ているからだろうか。邦題のタイトルも言い得て妙でラストシーンにも納得した。
周りの人が見ても分かるほど狂っていても止められないのが愛の性。疑っていたものは犯人像なのか愛なのか、何度も観たくなる気持ちも分かる作品だった。
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