「民族差別、ジプシー排除の実態」ヨーロッパ新世紀 大岸弦さんの映画レビュー(感想・評価)
民族差別、ジプシー排除の実態
ヨーロッパ新世紀
大阪十三の映画館「第七芸術劇場」で鑑賞した。2023年11月3日
パンフレットを入手
ルーマニア人はEU内では、差別の対象となっているという事実。映画やパンフレットに記載がないのは、それが定着しているからではと思います。
そうした背景を把握した前提で映画を鑑賞する必要があります。
この舞台はルーマニアの小さな村。ルーマニア人とハンガリー人が住んでいて、少数のドイツ人、ロマの人々が住んでいる。
民族差別、ジプシー排除の実態です。
ストーリーを簡単に述べる
羊屠殺業を営む人物が、パン製造を始めることで、シーラをパン工場の責任者とした。
パン製造工場で働いていたスリランカ人を異物とみなした村人たちが、容赦なく偏見のまなざしを送り、攻撃的な発言を述べる。
その一方で民族や宗教など多様なルーツを持つ村人、様々な立場のひとが騒ぎ出す。
それが大きく拡大していき村全体の大きく揺るがす事態に発展。
あらためて緊急集会をひらくが、批判の声が一層大きくきくなっていく、リベラルなEUの対応にも批判の矛先が向けられてしまう
凄まじい罵声が飛び交う混乱となっていくのだった。
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