劇場公開日 2023年5月12日

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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像のレビュー・感想・評価

全38件中、21~38件目を表示

4.0少年の人間としての人格が形成される上での黙示録の時・・・

2023年5月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

厳しい両親とイヤミな兄、大好きな祖父に囲まれて成長する少年・・・この映画はそんなありきたりな少年の成長物語ではありません。唯一の理解者だった祖父は死んでしまう。そして親友の黒人少年と一緒に働いてしまった悪事。少年は父親のコネで釈放されるが、黒人少年は1人で罪を被り、二度と会うことができなくなってしまう。少年は、普段通り学生生活を続けていく・・・。ここで映画は終わるのですが、この後少年はどんなふうに成長していくのでしょうか。おそらく黒人少年へのトラウマを一生抱えたまま・・・。「アンダーカヴァー」「エヴァの告白」「ロストシティZ失われた黄金都市」といった傑作をモノにしてきたジェームズグレイ監督が複雑な少年の物語をそつなく描いてお見事です。

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活動写真愛好家

3.0(原題)Armageddon Time

2023年5月20日
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鑑賞方法:映画館

ジェームズ・グレイ監督の半自伝的作品。1980年のニューヨーク、公立学校に通う12歳の少年ポールが「差別」を社会に教わった物語。結構重かった…

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AYK68

4.0戻りたくない時代

2023年5月19日
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ユダヤ人差別、黒人差別の醜さが延々と描かれていました。
幼過ぎてどうしていいかわからない主人公の少年に「高潔であれ」「戦え」と教える、ウクライナ出身のユダヤ人のおじいちゃんが素敵でした。
その祖父を、アンソニー・ホプキンスが演じているから、何人を地獄に送ったかわからない迫力があってたまらんかったです。

たぶん"The Clash"の「ARMAGIDEON TIME/ハルマゲドン・タイム」が元ネタかしら、と思ったら、テーマはまさにそれでした(作中にも曲が使われていましたし)。
差別だらけの不公平な世の中への批判、階級闘争を歌った曲だったはず。
さらに、レーガンが福音派キリスト教テレビネットワークで「核戦争のハルマゲドンが近い」と煽りまくっていた時代である、ダブルミーニングでありました。

監督の幼少時の実体験がベースになってるようですが、懐かしさとともにあの時代の酷さも思い出しました。
まだ第二次世界大戦の爪痕が大きく残り、東西冷戦で一触即発、五島勉の『ノストラダムスの大予言』で終末予想が席巻する時代。
親は理不尽で、社会は未成熟で、差別がまん延していた。
「昔はよかった」と美化しがちですが、あまりあの時代には戻りたくないとも思いました。

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コージィ日本犬

2.5おもんない

2023年5月17日
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鑑賞方法:映画館

この映画、勿論悪いというわけではありません。高い評価を付ける方がいることも理解できます。ただ、個人的な評価を、敢えて言葉を選ばずに言えば「おもんない(おもしろくない)」です。
主人公は12歳の少年ポール。教師は彼のことを「Slow(鈍い)」と評します。でも、私が思うポールは、自分の考える正しさと、どう振る舞うのが正解かをよく考える慎重さの表れなのだと思います。ただ、残念なことに少々不器用で相手をイラつかせるような、まさに教師にとっては思い通りにならない「面倒な生徒」です。そして、それこそが彼を悪循環に陥らせます。
まぁ、私も過去は少年でした。ですから、自分自身にも身に覚えがあります。そして子供(男子)の考えること、やることですから「ま、そうなるだろうね」という展開の連続で、観ていて思うことと言えば「自分も親を悩ませたり、悲しませた」こと。そしてそれをアン・ハサウェイやジェレミー・ストロングに重ねて観て「申し訳なかったな」と反省するうことくらい。とは言え、そういうのはこの映画を観るまでもなく、この歳になればよく考えがちですし、、、
うーん、1,900円(来月からは2,000円。。。)払って観るほどの作品ではないかな、と言うのが正直な感想です。この映画のファンの方が読んでたらごめんなさいね。個人の感想ですからご容赦を。
と言うことで、残念ながらもう書くことも思いつかないので、短いですがこの辺で失礼します。

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TWDera

3.5アンソニーホプキンスが良かった 役も良かったし、ぴったりだった

2023年5月17日
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アンソニーホプキンスが良かった

役も良かったし、ぴったりだった

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jung

4.0高潔であること

2023年5月17日
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主人公の少年はちょっとぼーとしているが、子供にありがちともいえる、夢想の世界に入っちゃうタイプ。この時代の教育方針では難しいタイプなのかな。

人生は不公平、不公平の中で高潔あることの難しさ、矛盾をどう折り合いつけていくかが大人へ道か?

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Oyster Boy

2.0退屈だった

2023年5月17日
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ひどくユーモアが無くて、
音楽やスローモーションの使い方も
全く合っていないように思えて
退屈な映画だった。

自伝だというが、
今この時代にやる意味が果たしてあったのか。

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JYARI

3.023-068

2023年5月16日
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鑑賞方法:映画館

“人生にはいい時も悪い時もある世の常だ”
“高潔な人であれ”
おじいちゃんの言葉は確かに孫の心に届いている。

“人生は不公平だ”
“与えられたチャンスは受け取れ”
父の言葉もまた我が子に届いているだろう。

世の中は常に不条理と答えのない霧の中。
少年の心でどこまで受け止められるのだろうか❓

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佐阪航

4.5いい意味で後味が悪い映画。

2023年5月16日
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鑑賞方法:映画館

1980年代、アメリカでも日本でも、今より子どもの人権は守られていなかったとしみじみ感じた。

生徒を小馬鹿にし、尊厳を踏みにじる教師、自分の理想を押し付け、子ども自身を見ない親。
弱い立場の者への、言葉の暴力、力の暴力。

同時に、教師のいら立ち、親の子どもへの愛や不安を、大人の私は理解できる。
それらを、子どもに分かりやすく伝えることができる賢さ、余裕が大人の側にあればなあ。

一文無しでヨーロッパからアメリカに渡り、財を築いたユダヤ人の祖父は、孫のポールに「高潔な人になれ」と諭す。
アンソニー・ホプキンス、いい。
こういうおじいちゃん、一家にひとり欲しい(*^-^*)。

ポールは、少年特有の浅慮で、友人の人生を大きく狂わせてしまう。
父親によってポールは救出され、父親は「今日の自身の幸運をこれからの人生に活かせ」と説く。
この経験は、ポールの生涯の禍根になるだろう。

私にも、生涯の禍根がある。
そのことから学んだことは、「時を戻すことはできない、なら、選択するとき、2度と後悔しないように全力で選ぼう」ということ。
今では、その禍根は私の土台になっている。
この映画は、その時のすっぱい気持ちをよみがえらせ、私の中を底からかき混ぜた。
自分の中を再構築した気分。

私はまだまだ高潔な人ではないが、ポールは高潔な人になれますように。
この出来事を忘れないでと願った。

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のりたまちび

4.0北の国から

2023年5月16日
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鑑賞方法:映画館

人種差別のみがテーマであり、もちろん、アンソニー・ホプキンスが良かった。「北の国から」世代の私は純と正吉のあるエピソードを思い出した。

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hanataro2

5.0タイトルなし

2023年5月15日
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鑑賞方法:映画館

 半自伝的映画らしい、ノスタルジックな、私小説的語りが叙情的。主人公は発達障害か何かの問題を抱えていたと思う。
 殴る父親は最低かと思われたが、後半、描き方は変わる。
 最も最悪なのが私立の高校であることは明らかで、この映画のどこにも救いがなく、ホプキンズのおじいちゃんだけだ。その彼でさえ、ユダヤ人がサバイブするために私立高校を選択する。差別するやつはクズだといいつつ。このようなエリート校でいまだに黒人差別が行われているなら、なかなかさべつは変わらない。

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えみり

3.0最も偉大な差別の国

2023年5月15日
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悲しい

単純

難しい

1980年NYの一般的な白人家庭の次男坊で12歳のポールが差別を知り成長する話。

公立校に通い落ち着きがなくもしかして発達障害?な感じな6年生初日、同じクラスで2回目の6年生のジョニーと仲良くなり巻き起こっていくストーリー。

最初が酷すぎたからトイレの件からの環境変化で大人しくなったのは、何だか急激過ぎるし切っ掛けが弱過ぎる様に感じる。

今よりも更に差別があった時代において、友人が卑下され差別される様を目の当たりにして、ということは判るしそれを受けてのという物語自体は良かったけれど…子供とはいえ自身の行動を振り返って反省する様な感じもないし、謝まることもないしで、更に今回こういう結末になった訳でと引っ掛かった。

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Bacchus

4.0その日々は、全ての子供にとっての通過儀礼

2023年5月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

難しい

大人になってしまえば、
幼い頃の記憶や、とりわけ感情は徐々に薄れていく。

なので、その状態で子供に接すれば、
気持ちの行き違いが生じるのは致し方ないこと。

「しつけ」をするのは、
なにも厳しく相対することが目的ではなく、
真っ当な人間に、更には親を越えて育って貰いたいとの
強い想いがあるから。

しかし、それはどうにも上手く伝わらない。

親と子の関係は、有史以前から
おそらく同じすれ違いを繰り返している。

1980年のニューヨークは、
たぶんディスコサウンドが席巻する街。

しかし十一歳の『ポール(バンクス・レペタ)』の嗜好は
『The Beatles』と、一風変わっている。

彼は絵の才能を発揮するものの、
教師の話の最中に、ノートに似顔絵を描いていれば、
それは目を付けられようと言うもの。

家庭でも、その奇矯な行動は
大人から見れば目くじらを立てたくなる。

とりわけ、母親の料理にケチをつけ、
高価なケータリングを勝手に頼むなどは、
人の気持ちを慮ることができるのか、と
義憤さえ感じてしまう。

そんな彼が心を許すのは、
親族では祖父の『アーロン(アンソニー・ホプキンス)』、
学校では黒人で貧困家庭に育った『ジョニー(ジェイリン・ウェッブ)』。

後者とは、『ポール』が転校させられたことにより疎遠になり、
前者とは悲しい別離が待っている。

そうして心の支えを失った時に、
少年のとれる道はどのようなものか。

主人公の心の機微を細かく描くことで成立する本作は
おそらく監督・脚本の『ジェームズ・グレイ』の自伝的物語。

とは言え、自分の子供時代と引き比べ、
或いは大人になった目からしても、
彼の行動の端々はあまりに共感できぬものばかり。

自身の行動で他人が傷つくことを目の当たりにすれば、
その場では逍遥とするものの、
暫くすれば似たような行いを繰り返してしまう。

おおよそ人との、わけても大人との関係性においては
学習能力が欠如しているとしか見えないキャラクター。

それは幾つものイニシエーションを経ても、
何の変化も見られず、成長と言うものを感じられない。

良い意味では、瑞々しいままとの表現はできるものの。

兄に辛く当たられる、父親にベルトで打たれる、
母親に厳しい言葉をぶつけられる、教師からは懲罰を受ける等のシーンはあるものの、
本作に本当の意味での悪人は登場しない。

皆々が子供を導いてあげたいとの思いからの行為が
どうにも捻じれてしまう。

それを受ける身にとっては、
タイトルに結び付くように感じられるのだろう。

直近の作品では、随分と好々爺ぶりが板に付いた『アンソニー・ホプキンス』。
三十年前の『ハンニバル・レクター』からは隔世の感があり。

可能ならば、とことん悪に染まった彼を
再度見てみたいもの。

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ジュン一

3.5誠実でリアルな話が淡々と・・・感慨深いです

2023年5月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

派手な話ではなかったけれど、リアルで深い話をさりげなく見せつけられたという印象です。
アンソニー・ホプキンスの名演とお気に入りの女優アン・ハサウェイをじっくりと堪能できて満足です。
監督の思いが誠実に語られたような作品で、非常に好感を持てました。
全体的にあまりに平坦すぎるので退屈に感じてしまう可能性は大いにありますが、中身は濃いと思うのでハマると色々と考えさせられるような作品だと思います。

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SH

3.5タイトルは、やっぱりクラッシュから(笑)

2023年5月13日
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鑑賞方法:映画館

映画館のポスターで、このタイトルを知ってからハートを撃ち抜かれ、楽しみに待っていた1本です。

クラッシュの曲「ARMAGIDEDON TIME」から、タイトルを取ったに違いない!!

と思ったからです。

案の定、やっぱり、曲が使われてました(笑)

映画の内容は、監督の伝記みたいですが、

差別が強かった80年代のアメリカ、監督の少年時代、黒人の友達との友情を中心に描いています。

トランプ元大統領の家族、父君フレッド・トランプ、姉君マリアン・トランプ、も出てきます。

姉君マリアン・トランプを演じているのは、ジェシカ・チャステインです。

色々と考えさせられますね。

シリアス過ぎない静か過ぎないけど、けっこう退屈で眠くなりました(笑)

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RAIN DOG

5.0子役が秀逸‼︎

2023年5月12日
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鑑賞方法:映画館

芸達者な面々揃い。 A・ホプキンスが終始気の利いたセリフで和ませる。

差別偏見に疑問反発と相反する諦観。

これ以上の映画にこれから出会えるとは思えないほどの作品。

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すったもんだだよ

4.51980年代 ユダヤ系アメリカ人家族の末っ子ポール ほんの出来心が...

2023年4月20日
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鑑賞方法:試写会

1980年代
ユダヤ系アメリカ人家族の末っ子ポール
ほんの出来心が招いた一家の騒乱 ──
ジェームズ.グレイ監督の幼少期を投影した
自伝的作品。

12歳のポールとその家族
家族の歴史、夢や希望
小さく狭い世界で生きている子供たち
取り巻く環境
しでかした事に対しての親の対応
我が子の幸せを願わない親はいない
この作品をみて
親としてどうしたらよいか
問われているようで苦しかった
ポールが自分の息子だったら…
母親としてどう声をかけるだろう
そればかり考えながら観ていた

自分が子供だった頃…
気づいていないだけだったことが
たくさんあったのかも…

アンソニーホプキンスが演じる
祖父の言葉
『高潔に生きろ!』
最後まで心に残ります

生きていくためには…
でもその選択
残酷だな

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lily

4.5人生は誰に対してでも公平ではない

2023年4月20日
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なんとも後味が複雑。
子どもに差別や不公平を教えるのは大人だというのがよくわかった。薄皮を一枚ずつ剥いでいくように不安と痛みがじわじわ襲ってきて、ラストまでそれは消えない。
移民、人種、偏見、色んなものを乗り越えて生きねばならなかった時代の人たちの痛みを、子どもの目を通して描いた素晴らしい作品。

主人公は自由で空想家な子どもらしい子どもなのだけど、移民としてある程度成功を収めた家族の期待する道は彼にとっては理想的な世界ではなく、ちょっとしんどい。
とはいえ差別を乗り越えて努力で幸せを手に入れたので、子どもにも負けない人生を歩ませたい親心は、私も親の身として理解できなくもない。

ユーモアに溢れた人格者のお爺ちゃんが荒ぶる孫を猛獣使いのように上手くコントロールしていたんだけど、お爺ちゃんがかけた沢山の言葉は多分その後の彼の人生のあらゆる場面で影響していると思う。
主人公は家族に恵まれていた。
ここが物語の核になる。

対して相方のジョニーはどうだろう。
恵まれない環境から大人にならざるを得なかった子の、子どもらしからぬ冷めた目。
子どもらしかったのはポールとイタズラしてた時だけ。
問題が起こるたび、この子が大人に対して意見する言葉は子どものそれではなかったように思う。甘えや媚びなどない、自分に対して優しくない世界の全てを理解しての言葉は、とても心に刺さった。

人生は不公平、幸運に素直に感謝する、この二つは私にとって忘れられないパワーワードになった。
正直、観た後に心が穏やかになる映画ではない。
けど、この世に生きる誰しもが知るべき真実が描かれていると思う。子どもの目を通してっていうのがまた真実味を増す。

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icco