「素晴らしかった」アルマゲドン・タイム ある日々の肖像 どんぐりさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
とてもいい映画だったのに、劇場がガラガラだった。内容が地味だからか、邦題の意味がわかりづらいからか。監督の子供時代を反映しているとのことだが、お母ちゃんをアン・ハサウェイに演じてもらうのはずるいのでは、と思った。主人公は少年だが彼ら世代に向けて作られた映画ではない。愛嬌もへったくれもない彼の演技がかえってリアルに感じられた。様々な関係性から彼を見守る周りの大人たちの描き方がとても真面目で、この監督の持ち味のような気がする。1980年のアメリカ、ニューヨークという時代性の出し方も面白かった。「ウォリアーズ」みたいな地下鉄スゴイ。だがノスタルジーに浸るような映画ではなく、社会の中で生きていこうとする子供を見つめているのがとても良いと思った。
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