「再生が描かれない悲劇映画」CLOSE クロース タブローさんの映画レビュー(感想・評価)
再生が描かれない悲劇映画
とにかく中盤の事件からは悲しみしかない映画。
この手の映画はそこからどう再生するかで観客に救いをもたらすと思うのだが、この映画はそこまで描かれずにひたすら背負ったものの重さと苦しみ、消えることのない悲しみが最後まで描かれており、救いやカタルシスがほぼない。
そこはとてもリアルなのだが、我々は現実を生きていても悲しいことに直面せざるを得ないにもかかわらず、フィクションの映画の中でもそれを見つめなければいけない2時間はちょっと辛く思えた。
二度目の鑑賞はないので、星2.5とする。
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