「コイツらは何言ってんだ。が連発。面白かった」クライムズ・オブ・ザ・フューチャー つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
コイツらは何言ってんだ。が連発。面白かった
人類が進化し痛みの感覚を失い、更に進化していく過程を描く作品で、アートとセックスの話をしているんだからクローネンバーグは変態で間違いない。
最終的には少々違った着地をすることになるが、物語の中はほとんどアートの話だ。
人類全てが痛みの感覚を失ったところでは全員が人間で、更に変わってしまった個体は人間ではないという。
例えば羽が生えたとして、最初の数人は人間ではなくて、人間全てに羽が生えたら全員が人間だというのか。
人間かどうか隔てる壁は交配によって子孫を残せるかどうかだろう。チンパンジーは人間に一番近いとされているがチンパンジーとは子をなせない。だからチンパンジーは人間ではなくチンパンジーなのだ。
良かったところ。
1、クリステン・スチュワート演じるティムリンがヴィゴ・モーテンセン演じるテンサーに個室で迫る場面。ティムリンの不気味な迫力がハンパなかった。テンサーの後退りが演技とは思えないくらい圧がある。
2、レア・セドゥはあまり好きではないけれど裸は綺麗。
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