「死ねという武官とと生きろという文官」島守の塔 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
死ねという武官とと生きろという文官
昭和19年から20年の沖縄を舞台に、戦時下における民間人をみせる話。
戦争映画ではあるけれど、戦闘シーンは無く、空襲を受ける民間人や傷病兵の看護をする女学生そして、民間人を生かす為に尽力した警察部長荒井退造と県知事島田叡を讃えるところを主としつつみせていく展開であり、戦時下の理不尽さや悲哀と人間味を感じる作品。
やり切れなさは堪らないものがあるけれど、人の死に纏わる部分の見せ方が舞台劇的で、ちょっと演出過剰に感じる部分が多過ぎて、個人的には返って泣けずテンポが悪く感じてしまった。
ただ、劇場内は鼻水を啜る音が響きまくりだったし、国内に於ける唯一の地上戦の影響をみられるみるべき作品ですね。
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