ハンガリー連続殺人鬼のレビュー・感想・評価

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4.0オススメ

2022年6月13日
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丁寧に描かれていて退屈しなかった、面白い!

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Oyster Boy

5.0丁寧に作られた佳作

2022年6月4日
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鑑賞方法:映画館

怖い

ハンガリーの映画を鑑賞する機会はそうそう無い中で、こちらの作品は佳作という出来でとても楽しめた。当時のハンガリー(マジャールと言った方が国際的か…)はソ連の影響が大きい社会主義国であり、行き過ぎた性善説によって、ユートピアである社会主義国には深刻な犯罪など存在しない。ましてや、連続殺人などがあるのは腐り切った西側諸国だけという、異常なお花畑が現実であると国民に徹底させる必要があるために、上級国家公務員たちが納得するシナリオが凶悪犯罪を過小に納める雑な犯罪捜査に繋がってしまったという背景があるようだ。似たような内容の作品で舞台は旧ソ連の「チャイルド44」でも、やはり雑な捜査と隠蔽がストーリーの核になっていた。人権の軽んじられる社会は、結果的に衰退し消える。現在の日本の状態がどうも頭の片隅にあって、空恐ろしさを覚えながら鑑賞した。社会主義の向こうに現れた全体主義。私たちも他人事ではない。

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shanti

5.0サイコホラーかと思いきや、連続殺人と刑務所での壮絶な苛めとなかなか進展しない捜査を並行して描写する真面目な社会派ドラマ

2022年5月30日
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鑑賞方法:映画館

サンパウロのハンガリー映画祭にて鑑賞。

1957年、ハンガリーの田舎町。靴工場から帰宅途中だった女性エルジェベートが頭部を凶器で殴られて殺され、すぐさま彼女の元恋人レティが逮捕される。レティは厳しい尋問の末犯行を自供、終身刑を言い渡される。それから7年後、また街で女性が殺される事件が発生、警察と検察による捜査は遅々として進まない中次々と犠牲者が増えていく。どの事件も殺害の手口が酷似しており、7年前の事件とも類似性があることに気づいた捜査陣は服役中の犯人は実は冤罪だったのではないかと疑い始める。

サイコホラーかと思いきやそんな要素はほとんどなく、刑務所で壮絶な苛めを受けながらも堪え忍ぶレティ、繰り返される殺人、モタモタと進展のない捜査の3つの視点で織りなす真面目なドラマ。60年前のハンガリーの国勢を背景に織りなす複雑な人間模様を終始色褪せた冷たい映像で捉えた印象的な作品でした。

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よね