「一人の女性を愛し続けた男のロードムービー」君を想い、バスに乗る ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
一人の女性を愛し続けた男のロードムービー
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トムの生活のすべては、メアリーが優先。
そうやって、二人は生きてきた。
メアリーとの思い出を、辿る旅。
悲しい記憶から遠ざかるために、ランズエンドからスコットランドに移り、今、その悲しみをなぞりながら旅する。
その旅の途中。
現代ならではのSNSが、トムの人柄を浮き彫りにしていく。
よい連鎖が、トムの周りで化学反応を起こし始める。
でも、トムにとってはそんなことどうでもいいんだよね。
メアリーとの思い出だけが、彼のすべて。
なんとも切ないラブストーリー。
ただ一つだけ、解せないところがある。
マーガレットは一人、置き去りにしたの?
親なら、そばにいてあげようと思わないかな。短い時間でも、マーガレットがそこにいた証の場所。その場所を離れたいと思うのは、生きているものの奢りではないのか。その場所で、何十年も一人で待ち続けていたマーガレットの気持ちを考えてしまいました。
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