リバー、流れないでよのレビュー・感想・評価
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ちょっと死んでみた(笑)
同じ時間を繰り返す、いわゆるタイムループもの。
ではあるが、この作品最大の特徴として関わる人間全員がループ後も記憶を維持しているところ。
ほぼ旅館1場面で展開する試行錯誤の妙が楽しい。
コンパクトに90分弱にまとまっているので見やすい。
神がかり的な何かと思っていたら、まさかのSF。
気になった点としては
ループごとに天気が違うところ。
同じ13:56:20〜13:58:20でも
別世界の13:56:20〜13:58:20という
「世界線が違う」と説明されていたが…
これは撮影中に天気が変わってしまった苦しい言い訳のような気がした。
2分間のワンカット✕30回、時間かかったろうなと思うが…
あと来訪者(ヒサメ)はどの時代から来たのだろう?
ミコトの子孫かな?とも思ったり。
ラストにオマケを期待したのだが…なかった(笑)
カメ止め
らしい面白さがありますね。2回目のループからみんなが気づき始める展開は良かったし、少しずつ解決して行く展も面白かったです。最後の結末は少し「えっ!」でしたけど、元々タイムループ自体が不可思議ですからね。自分がこの中にいたら、じっとして、考え事でもまとめるか、本でも読みますかね、じっくりと。
天狗なんかじゃない
タイムリープ・コメディの旗手、『ヨーロッパ企画』の作品ということで鑑賞です。
導入もそこそこに、早速ループへ突入。
主人公たちの理解も早く、ループも2分間なのでポンポンと進む中で続々と登場する、見覚えのある顔。
繰り返すごとに戸惑ったり、苛立ったり、楽しくなったり、まったりしたり、殺伐としたり。
各ループがワンカット撮影であり、劇中時間としてはノーカットなのも見どころ。
時間配分もシビアで、階段の昇り降りも多く、演者は大変だっただろうなぁ。
狭い舞台(なんせ2分で動ける範囲)の中を縦横無尽に動き、天候でも変化をつける。
そこに濃厚なキャラたちが絡みあうのだが、特に主演の藤谷さんは表情の変化が秀逸でした。
先に書いたように、場の雰囲気もコロコロ変わります。
…と、様々に工夫は凝らされているものの、やはり少し飽きる。
もう数ループほど削った方が気持ちは途切れなかったかも。
オチの馬鹿馬鹿しさは賛否別れるかもしれないが、あくまでヨーロッパ企画らしい。
登場人物に愛嬌があり、楽しく観られる秀作です。
上田誠に京都ときたら、正直本上まなみさんは森見登美彦のリクエストなんじゃないかと邪推しています。笑
適応力
よく練られた脚本だった。
ある時を境に2分間のループを繰り返す。
なのだが、当時人物達の記憶は更新されていく。
再び時間が動き出すまでの人間模様が描かれていく。
色んなパターンが用意されてて、恋愛やサスペンスやバイオレンスや、勿論コメディ要素にも溢れてる。
ちょっと1回がっつりバイオレンスに振っても良かったように思う。
登場人物達が驚く程の適応力を見せるので、平和と言えば平和だし、単調と言えば単調だ。
この適応力は早々に発揮され、そしてなぜか納得してしまう。貴船という土地柄がそうさせるのか、人物達の思考に無理がない。
俺も当事者であるならば考えそうな理屈なのである。なので、結構物語をすんなり受け入れてしまえる。
リープしてる間の2分間はほぼ1カットの長回しなので、そうそう手の込んだ事も出来ないのだけど、パンチ力に欠けるというか、谷間みたいなモノがあれば尚、楽しかったかなぁと、ふと思う。
天候の変化を時間軸のズレとかで押し切ってしまうとこなんかは好きだ。
いきなり雪が積もってた時は不自然極まりないのだけれど、スルーされるよりは強引にでも理由が欲しかったりもする。
にしても…この企画力は賞賛に値すると思う。
貴船ってロケ地もそうだし、少ないであろう予算の範囲で、見事に成立してる。
惜しむらくは絵のチープさが目立った事だ。
1カットにおけるカメラワークの限界というか…始点を彼女に固定した事の弊害というか。
そんな事をちょっと思う。
深読みするなら、時間という概念に囚われすぎな現代を映してるとも思える。
色んな事起こるし、色んなストレスを感じるのだけれど、その永遠とも思える2分間を追う事で大概治るとこに治っていく。
時間が足りないだったり、時間に追われるだったり、そんな事から端を発してる事ってめちゃくちゃ多いんじゃないかなぁと。制限がある前提で動かざるを得ない社会の憐憫さも見え隠れしてたような。そんな深読みも出来るようなパーツがあるとこなんかは流石なのだ。
そういう牢獄から解放された場所を「貴船」にした事にも、なんらかの意図があったのだろう。
昔、京都に住んでて何回か行った事あるけど、アソコは時間が止まってるのかと錯覚してしまう。
東京とは明らかに時間の流れが違うと思えてしまうのだ。
この作品が出来上がったのはコロナによる影響もあったのかなぁなんてふと思う。
そうでもなけりゃ、いくら貴船と言えども、あんな大胆なロケは敢行できないのではなかろうか。
久保さん観たさに行ったのだけど、拾い物だった。
冒頭が久保さんから始まるのだけど…やたらにカットが変わる。観にくいレベルで変わる。
後の1カットへの伏線かもしれんが…正直あまり意味は見出せなかった。
で、まぁ、ご本人と言えば特に役作りの必要もなく、乃木坂工事中で見る彼女と何ら変わる事はなかった。
水神様
群馬でいったら四万温泉みたいなところなのかな? とはいえ温泉は湧いていないようなので、兎に角お上品な和風避暑地といったところであろうか?
タイムループ2分というとてつもない短い時間を繰り返すプロットはよく練られた秀逸さである しかもきちんと全員前の記憶を残しているというところも、観客との共感性がすこぶる良い どのレビューも俎上に揚げているように『MONDAY』との比較を評しているが、明らかにこちらの方が圧倒的に理解度は高いと感じる そしてその永遠とも思える短時間の繰り返しを如何にして乗り切るのか、そしてその時間を永遠に過ごしたいと願う主人公の想いを、決して粘質的ではなく、カラッと青春的爽やかさで描いてみせているところに今作品の白眉を感じ取れるのだ どうにもならない地獄絵図を予感させての、未来人の"テヘペロ"的作劇に落とすところも賛否両論あるだろうが、私はコレで良かったと思う とにかく最悪を逃れるには超法規的措置というオチは決して否定されるモノではないと思うのだが・・・・ 所詮、他人が作ったホラ話だしねw
主人公のコメディエンヌとしての素養の高さを十二分に味わうことが出来たのも今作からのプレゼントだろうと思う
否定的なレビュアーは、多分「これって世にも奇妙な物語で掛ければいいじゃん」って思うだろうな でも、きっちりリアルタイムで2分長回し撮影の難しさは、制作陣の根気強さと、映画制作ならではのスパンの長さがなければ不可能であることを忘れていることを改めて肝に銘じて欲しい
"世界線がズレている"なんてどうしようもない理由で雪が降ったり止んだり、きっちり晴れていたりなんていう天候変化や川の流れの逆流無しも、別に否定派が言うそこまで問い詰める事に"野暮"というレッテルを貼って廻りたいと思う次第である "補正"と"おおらか"が、邦画を育てる大事な要素! 否定するのならば、自分で作ってみろ!
うん、これはなかなか面白かった😁
ちょっと「MONDAYS」と似てるかなぁと思ったけど、主役のミコト(藤谷理子)のあっけらかんとした良い意味でカラッとした演技が全体の流れをスムーズにしていたかと。
他の登場人物もヒトクセありそうな面子なのに、だんだんタイムループに慣れていき、むしろそれを楽しんでいるようですらある。
旅館の女将さんを本上まなみが演じているのだが、未だに可愛い女将さんで素晴らしい❤️
そして、ミコトが「自分の願いがタイムリープを引き起こした」と思い当たるのだが、実はそうではなく五徳ちゃんじゃなかったタイムパトロールのヒサメのタイムマシンが故障して、パラドックス回避のために2分間のエンドレスループに陥ってないるという真相(オチ)が最後に判明。
まあ、取ってつけたようなオチだけど、この手の物語はこんな物でしょう。
見ていて楽しかったので星4個半。
途中で少しもたついた感があったかなぁ〜と、星半分だけ減らさせていただきました。
2分間がタイムループするだけなのに、なかなか面白い邦画。 本年度ベスト!
短い時間の繰り返しと言う事で飽きそうな不安はあったけど、それ程でもなかった(笑)
京都の老舗旅館の従業員と宿泊客が2分間を繰り返すだけのストーリー。
上映後、直ぐにタイムループしている事に登場人物達が気が付く。
焦るどころかポジティブに繰り返される2分間を楽しんでいる感じが面白い!
鑑賞途中から、タイムループする2分間は全てワンカットで撮影している事に気が付く。
その後はそのカメラワークが気になりカメラアングルが楽しみになっていた感じ(笑)
これから鑑賞予定の方は、このワンカットのカメラワークにも注目して欲しいところ。
登場人物が使う用語に笑える。
タイムループが始まる場所は「初期位置」と言うらしい(笑)
本作の主役、ミコトの初期位置が階段の下と悪すぎ(笑)
毎回、階段を昇るシーンからのスタートが大変そう(笑)
ループの数を「ターン」と呼称(笑)
「次のターンは宴会場に集合!」
「次のターンで予行練習!」
などのセリフに笑える!
タイムループ中の時給がどうなるのかも気になった(笑)
前情報で、本作は乃木坂の久保史緒里さんがキーワードと解っていたけどまさかの展開。
恋愛ストーリーが相まったハートフルコメディー映画となっていた印象。
ラストの展開はB級っポイけどほのぼの感があって楽しめた感じ。
主役の藤谷里子さん。
可愛い髪型が印象的。
鑑賞後に調べたら、彼女の実家がナント本作の旅館と知りビックリ。
今後、注目したくなりました( ´∀`)
Smile
自分を映画狂いの世界に誘った「ドロステのはてで僕ら」の製作チームが再び集結して作られたタイムループ映画。こんなん当たりじゃないか…!と観る前から期待値はとても高かったですが、その期待値をもさらっと上回る傑作でした。劇場がずっと笑いっぱなしの幸せ空間でした。
13:56:20〜13:58:20という限られた時間で京都・貴船の老舗旅館で繰り広げられるSF(すこしふしぎな)で、「ドロステのはてで僕ら」でも巧みだったギミックが今作ではパワーアップして仕掛けまくってくれていました。
違和感を感じる→情報を共有する→ お客にも説明する→旅館外の状況も調べる…といった流れで2分と限られた時間の中で物語を進めていき、その中で見つかった謎を少しずつ解決していきながら、実は自分が時間を止めたんじゃ…?とミコトが思い出したあたりから物語がコメディから小さな逃亡劇に変わるジャンルの変化も良かったです。
ちょっとした恋愛関係の絡れはありつつも、引きずることはないのでサッパリとした味付けで見れますし、純なデート模様が観れるのもグッドでした。2分間のドライブ、2分間の映画、2分間の手繋ぎ、時間の制限があるからこそのトキメキはギュッと想いが詰まっていて目が心が体が幸せになりました。
段々と2分ループに慣れてくると、自分が最初にいた位置を初期位置なんて言い出しちゃったり、このループはいいやって休憩したり談笑に花を咲かせたり、止まった時の中を少しだけ楽しんでいるのも良かったです。登場人物の表情が各場面でコロコロ変わっているのも面白くて、画面を追いかけるのが大変でした笑
延々続くタイムループとはいえ、小説家が試しに飛び降りて死んでみたり、猟師が夢かと思って自分の頭を撃ち抜いてみたり、リスキーながらリスポーンできるなら一度死ぬというのはどういう感覚なのかというのは興味があるので、やっぱ障子を破ったりする好奇心の延長戦でやっちゃうんだなと思いました。
その後小説家は死んだからこそ生まれたアイデアを活かして煮詰まっていた小説の内容を進めれたというのも一歩進む大切さをサラッとながらも描いていたのが好印象です。
2分間のズレが起こっていた理由は、全員が時が止まればって願ったのは一切関係無くタイムパトロールのヒサメが不時着した際に故障してしまったのが原因で、それに呆気を取られながらも、なんとかして宇宙船を直そうと奮闘する姿が映されます。旅館に置いてあるビールやバーナー、偶々狩りをしていた猟師の銃を撃って再起動させて元の時代に戻すという流れもスピーディーでしたが、女将さんがお土産を爆速で渡していたりと笑いに事欠かないのもまた良かったです。
再び日常に戻りながらも、全員が明るい気持ち、吹っ切れた感じで進んでいく姿が本当に良かったです。それぞれの人生を何気ないきっかけで進む自信を掴んでいく、普遍的なテーマながらもそれを等身大に描いてくれた製作陣の優しさがこれでもかと伝わってきました。
個性豊かな俳優陣の面々が映画に華を添えてくれているのも最高でした。特に編集者の初期位置が風呂場なので、常に登場する際はシャンプーをのせたまんま半裸で現れるので毎回笑いを掻っ攫っていってくれます。ほんの少し映るだけでも爆笑させてくれるのでベストバイプレイヤーでした。
東京住まいではないので、中々ヨーロッパ企画の舞台や下北沢トリウッドに行けないのが非常にもどかしいですが、機会を作って訪問してみたいなと思っています。ヨーロッパ企画の凄さを再び体験することができて嬉しさいっぱいです。今年ベスト候補です。
鑑賞日 6/23
鑑賞時間 11:30〜13:05
座席 H-11
楽しい舞台を映画館で(追記あり)
実在の旅館や街並みを舞台にして映像化した舞台演劇のように感じました
舞台好きな方にはたまらない作品かと思います
映画としては違和感を持つ方もいるかと思いますがそこは合う合わないの世界なので
ストーリーは予想より難しくなかったので
なおさら個性的な芸達者の皆さんの演技を楽しめた感じがします
😭下書保存がいつのまにかできなくなっているみたいなのでとりあえずここまでで(笑)
後日修正可能ならネタバレ含めて追記します
⇩
◎6月25日追記(少しネタバレ)
・犯人は愛助
冒頭最初の登場人物は友情出演久保史緒里さん
真っ白な衣装でまさか「左様なら今晩は」の愛助と同様の幽霊かと
ここで犯人はこの人だと思いその後「ドリフの大爆笑」的タイムループが繰り返されても次の登場を待ちました
タイムループなので幽霊じゃなくてタイムトラベラーなのは当たり前かもです
・観たきっかけはリコさん
2020年公開の「ビューティフルドリーマー」でリコ役で独特の雰囲気を醸し出していた藤谷理子さんが主演と知り観たのです
期待通りでした
・最大インパクトはすぐるん
スギヤマ役の中川晴樹さんほぼハダカです
真冬なのに
そこで思い出したのが2021年公開の映画「POP!」のすぐるん役
真夏なのに革ジャンでした
・工夫が欲しかったこと🙇♂️
元に戻るから大丈夫ということではありますがループ中2人が自殺するシーン
ここは直前に元に戻るなど工夫して欲しかった
このような楽しい映画には合わないと感じたので
飽きのこない無限ループ
前作「ドロステのはてで僕ら」に続くヨーロッパ企画の長編映画第2弾がついに公開!
前作同様2分間のループものですが、全く違うループものです!!
前作はパラドックスが起きないようにひたすら奮闘するお話でしたが、今回は2分前の記憶が残っています。
なので、全くと言って同じループはないし、笑いの要素が大いに散りばめられています。
2回観た後にこれを書いていますが、初回は感じなかったのに2回目は終盤ずっとウルウルしていました。
完成披露上映の際、永野さんが「5回泣いた」と仰っていて、「どこで泣くんだろう?」と思っていたのですが、まんまと踊らされました(笑)
5回かどうかはわかりませんが、終盤は泣けると思います!恋をしたことのある人なら!
そして、この映画の良さは何と言っても冬の貴船の景色の美しさに尽きます!
蒸し暑い梅雨の時期に、雪景色を堪能するのも良いのではないでしょうか。
1度と言わず、2度、3度と何度も観て欲しい映画です。
1度目は映画のストーリーを追いながら観ていただき、2度目は登場人物の表情に注目しながら観ていただきたいですね!
1度目に気づかなかった表情をたくさん観ることが出来ました!
特に複数人がスクリーン上に映し出されている時に、後方にいる人の表情を観て欲しいと思います!
私も3度目はこれからになるので、今度はどんな楽しみ方をしようか模索中です。
タイムループものって、同じことを繰り返しているだけのつまらないものになる場合もありますが、この映画は本当に飽きがこないし、ずっと面白いので観終えた後は誰かに話したくなります!
1人で観るのももちろんいいですが、誰かとたくさん話して共有したい作品です!
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