リバー、流れないでよのレビュー・感想・評価
全58件中、21~40件目を表示
舞台や設定や人物は全く違うが前にどこかで観たような既視感
監督は『ドロステのはてで僕ら』の山口淳太
脚本は『サマータイムマシン・ブルース』『曲がれ!スプーン』『ペンギン・ハイウェイ』『前田建設ファンタジー営業部』『ドロステのはてで僕ら』の上田誠
舞台は京都の老舗料理旅館ふじや
隣は名所貴船神社
2分経つと元に戻るループする世界
本当に同じことの繰り返しだと流石に飽きるので毎回毎回味変してくる
SFコメディー
独特のなでるようなカメラワーク好き
ことの騒動の原因はかなりチープだけど
パトロールってなに?
かなり古い映画でも観たようないかにも未来人って姿
それに物理学的に過去に戻ることは不可能だが
SFだからまあいいだろう
配役
タクと交際している京都老舗料理旅館ふじやの仲居のミコトに藤谷理子
フレンチの修行のためにフランスに行く気でいるふじやの料理人見習いのタクに鳥越裕貴
ふじやの女将のキミに本上まなみ
ふじやの仲居のチノに早織
ふじやの番頭に永野宗典
ふじやの料理長に角田貴志
ふじやの板前のエイジに酒井善史
ふじやに宿泊している作家のオバタに近藤芳正
クスミと2人連れのふじやの客のノミヤに諏訪雅
ノミヤや2人連れのふじやの客のクスミに石田剛太
オバタの担当編集者のスギヤマに中川晴樹
未来からやってきた時間旅行者のヒサメに久保史緒里
猟師に土佐和成
近隣の店の板前のモリオカに諸岡航平
近隣の店の板前のシラキに黒木正浩
クラファンに参加したかったなー
今頃観てきました!
リアルで趣がありすぎな老舗旅館を、さらに近隣のお店の前とか、よく撮影できたなぁ
と思ってましたから、主演女優さんのご実家と後から知って納得です。
演劇ではないので、物語の舞台でありロケ地が映像に活かされてます。
狭い範囲ながら縦横無尽に初期位置から移動しまくるミコトを追っかけました。
臨場感、すごいです。自分ももう仲居さんできそうなぐらい、道を隔てた旅館の構造は把握した気分。
殺人や交通事故、自殺まで起きちゃうんですが、他のシーンやセリフでしっかり笑えます。
ハッピーデスデイのシリーズ大好きなわたしは気になりませんでした。
演者もストーリーも好きすぎて、また観たい!
もう貴船に行きたい!風呂入りたい!雑炊いただきたい!お詣りしたい!!
上映1日2回だとたりない気分になってます〜
時間SFもの、、、、ドタバタが有って最後は。。。 私には合わない映画だったが。
松崎健夫氏が推薦してたので観たが、自分の好みには合わなかった。
時間がループして繰り返す。
その間にドタバタで事件が続発。
最後は皆で協力して ループを脱出。
若い男女の恋愛話。
めでたし。
劇で たまにある 時間ものSF。。。
2分だけで世界は変わる!
MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
が好きな人間なので、こちらもとても好きです。
こちらはスパン短く2分。いや何もできんでしょ、と思ってたけど色々面倒なことが起こる起こる。
あの女の子が最初に出てきた時に、コートの下は着物…いやパンツスタイル?斬新ですね?と思いつつ、次に出てきた時になんだか朝の戦隊モノに出てくるちょっと現代っぽくないブーツだな?と思ってたらそういうことでした。
逆にタイムマシンはオンボロで笑っちゃいました。なんだあのハリボテ感。良いです。
ミコトちゃんの可愛い逃亡劇、本当とても可愛かったです。ミコトちゃん、やはり若いから「私の初期位置あそこです〜」って説明が若者っぽい。順応性高い。
皆、「自分も時を止めたいって思ってたんだ…」ってしんみりして己を振り返って前に進もうぜ…ってところに本当…エイジさんの「全っ然関係ない、物理的な問題」これいいタイミングですわ…
クスッと笑えるし、後悔して改めて前に進む、気持ち良い映画でした。
最後、ミコトちゃんをまっすぐ捉えて、斜め見ながらの前を見つめるところ、とても好きです。良い映画でした。
話題作で普通に面白いですが、、、
ループの最初が川を正面にしたヒロインが、何か手に持ったシーンから。このループ入りにシーンと「リバー、流れないでよ」というタイトルから、原因は彼女だな、という最初のトリックは分かりやすいです。
タイトルの流れないで「よ」の、「よ」の部分が不自然に女言葉になっていて、そんな話し方をするのはヒロインのミコトぐらいですからね。
で、じゃあ本当のラストだった久保史緒里のタイムパトロールの意味はなんだったのか。
あ〜、もしパンフレットとかでネタバレがあったら、ごめんなさい。以下の考察は、完全オリジナルなので、違っていたら、悪しからず。
「もしタイムループが無かったら」というアプローチで考えてみました。
ループがなければ、タクはミコトに黙ってフランスへ旅立って、二人の関係はそれで終わり。作家先生は連載を落としていたですかね。猪鍋の二人は借金のことは言えず、ですがループ後もお金を貸したかは不明。番頭は娘の彼氏に会うことに躊躇うでしょうが、あまり変化なし。では本上まなみは?雪降る世界線と、降らない世界線で何が変わった?
こう考えると、一番は「ミコトとタクが結ばれない世界を変えるorちゃんと結ばれるために、久保史緒里がやってきた」と考えるのが自然ですね。久保史緒里はミコトとタクの遠い子孫なんだという設定。それ以外の関係は未来人を動かすほどではないように思えます。
本上まなみは?これは謎。映画の撮影が大雪で大変だったようで、本上まなみは「映画撮影」自体の暗喩で「この映画が成功する世界線と失敗する世界線」という意味かもしれません。
あとは、なぜ貴船を舞台にしたのか?です。貴船神社の主神体は高龗神という龍神で水を司る神。これは本編にも出てきましたね。で、サブ神が石長比売(いわながひめ)という縁結びの神様。これは縁結びとされていますが、神話では「醜い女神」だったそうです。そういうと久保史緒里のヒサメも「ヨモツヒサメ」という黄泉の国の怪物の別名ですね。
ヒロインがミコト=命、本上まなみがキミ=君、で神様や貴人を指す名で、裏ヒロインが怪物でテーマの縁結びも醜女。このあたりにも何か意味がありそうですが、、、
冒頭で本上まなみがお祈りして、途中でミコトが川でお祈りして、最後もミコトが「お参りしよ」と誘ったが、自分はお祈りしなかった。
「まだ一緒にいたいよ〜、って祈ったら、またループしちゃうもんね」と切ない表情でタクを見るミコトで終わるのは、オシャレな終わり方でしたね。
と、せっかくの話題作だったので掘り下げて考えてみたのですが、、、それほど面白いかな〜、と。
ゆるかわタイムリープ⏰
もっと話題になるべき作品じゃないですか😂
たった2分間のタイムループ⏰
ちょこまかちょこまかと面白い(笑)
みんながちゃんとタイムループしている事を
把握しつつ記憶も残っていて解決に向かう
しつこいくらい同じところをループするから
(そういう作品です🤣)
飽きてきた頃に次の展開がやってくるので
飽きさせません🤣
セリフの中でもあったけど
「貴船は冬がいい」本当にそう‼️
夏の川床もいいけど、雪化粧の貴船神社は
本当に美しいのです。
あの神社に向かう石階段も風情があるのよ⛩⛩
あ、話しそれた。
ループする度に景色が変わるのも
(撮影の関係だろうけど
雪が積もってたり秋っぽかったり)
ちゃんとそこに話しを振って回収もして
タイムループの本当の原因に
チープなSF感が出てくるけど
なんだかそれもユルっとそれはそれでいい😆
良作
単純に面白かった。時間がループしているが、記憶は受け継いでいると言う新しい視点が秀逸で最後は全員がハッピーに終わる所が大変良い。シナリオが良ければ低予算でもいい映画が出来る実例の様な作品。ちょっとだけ、雪の景色とあの物理学者のような板前さんには違和感があったが…それも愛嬌で良いでしょう。
奇妙な設定と自然な反応のギャップ
評判が良くてずっとみたかった本作、ようやくテアトル新宿でと思ったら偶然出演者によるアフタートーク回に当たってラッキー。まとまりのない(笑)楽しいトークでした。
映画はループ、それもたった2分間というステキな設定を存分に楽しんだ。途中川を渡ろうとか川上川下にとかちょっと無駄足も挟んだ感、また低予算なるが故の天候の乱れなどもあったが、主人公始め憎めない良い人たちの素直で自然な右往左往。特に主人公が2回くらいループしただけで事態を受け入れてしまうあたりがオカシイ。あとで謎解き的な展開もあるが。
【京都のパワースポット貴船神社前の”時を止めたい人”が多数いる老舗旅館で突如起きたタイムループドタバタ劇。】
ー 貴船の老舗旅館「ふじや」(実際にあります。)に勤める仲居のミコトは突然、2分のタイムループの輪に取り込まれる。-
◆感想
・2分のタイムループの輪に取り込まれる人々。
1.猪鍋から締めの雑炊を食べていた男二人組・・延々と雑炊を食べる羽目に。クスクス。
2.締め切りに追われる作家(近藤芳正)と、編集者・・締め切りが無くなった作家は喜び、挙句は「一度死んでみた」までやる始末。
3.編集者は風呂から出られなくなり、シャンプーを頭に付けたままウロウロ。クスクス。
4.ミコトと番頭は、片づけを延々と繰り返す。クスクス。
5.女将(本上まなみ:東京から京都に居を移した美しき女優。ファンなので嬉しい。)は周辺の様子を伺う。
ー 序盤は、劇場のあちこちから笑い声が上がる。-
・ミコトが料理人のタクがフランス料理修行に行くことに心を痛めており、貴船の水神様に時を止めるように祈っていた事が分かる辺りから、少し流れは変わりミコトとタクの”恋の逃避行”になっていくのである。
ー 笑い声が無くなる。観客は正直である。-
・そして、タイムループが起きた真実が分かるシーン。
ー いやあ、あのボロッチイ飛行船は脱力したなあ・・。しかも動かし方も脱力・・。
確かに序盤、あのアイドルさんも微妙に宇宙服みたいな恰好で、”エンストしちゃったんです。”と訪ねて来ていたなあ。上手く纏めた・・のかな。-
■ヨーロッパ企画の上田誠さんの京都を舞台にしたタイムループ作品に拘る姿勢は、何か好きだな。
<今作は、中盤前まではナカナカ笑えたが、後半徐々に雰囲気が変わった気がした感がある作品。タイムループものって難しいよなあ。(延々と同じ舞台でやってると、客は飽きる)
序に言えば、今まで曖昧だった、タイムループとタイムリープの違いは良く分かりました。>
<2023年7月30日 先週金曜日のNHKの東海どまんなか!「アフターコロナで激変!?シアター活用術」の所為か知らないが、私にとっては過去最高の客の入りであった刈谷日劇にて鑑賞。良かった、良かった。>
ドロステのはてで僕らと重ねてしまった
貴船の景色は美しく、閉ざされた世界としては最高のロケ地でした
2分のタイムループが軸になっている話ですが、ループを重ねるにつれて、記憶が残っているため、各自が勝手に動き始め、だんだんとややこしくなってくるのを、うまくまとめていると感じました
状況把握や原因究明のために何ターンも使って集まったり、逃走者を追いかけるターンが何回か続いたりと、それぞれ意味があったと思います
20回くらい観たドロステのはてで僕らの延長線上で観てしまったため、番頭だけど本当はタイムパトロールかとか、理系の人がとんでもない実験をするのではないかとか、猟師が実は女将さんのファンで告白するのではないかとか余計な先入観ありまくりでした
フランス語講座を聞いていたのでタイムループに気づかなかった人がいましたが、全然聞き取れていなかったのがバレバレで面白かったです
作家が、障子を破ったり、二階の窓から物を投げたりしていましたが、私は一万円札を燃やしたり、ビールかけをしたり、ウイスキーのラッパ飲みをしたり、バリカンで坊主頭にしたり、消化器ぶちまけたり、猟銃撃ったり、業務用冷蔵庫の中の美味しい物を食べたりなどしてみたいと妄想しました
ヒサメは何年生まれなのかわかりませんが、タクとミコトの子孫だったら素敵だと思いました
2分ループの3作目は、どんなストーリーなのか否が応でも期待が膨らみます
2分間のタイムループ
同じ2分間がループし続けるという設定なのに、どんどん物語が展開していく様はとても面白かった。
また2分間という絶妙な短さが面白い。
何かをやるには短すぎるし、のんびりしていたらループしていることにも気づかない長さだ。
というわけで、貴船の老舗旅館で忙しく働くミコト、番頭、女将、チノは早くもループ2週目にして時間が繰り返されていることに気づいてしまう。
時間はループしても意識は継続されていくのがこの映画のミソだ。
〆の雑炊をつついている男客二人も、やがていつまで経っても雑炊が減らないことに違和感を抱く。
締め切りに追われる作家先生も異変に気づくが、温泉に浸かっている編集者はなかなかループに気づかない。
そして休憩中の料理人タクが一番ループに気づくのに遅れてしまう。
動揺する客たちをどこか達観した様子で宥めていく仲居や番頭の姿が可笑しい。
またループの謎を解明しようとする理系の料理人エイジと、どこか的はずれな料理長の存在も面白い。
ゆるゆるな感じで物語は進んでいくのかと思えば、突如狂気を孕んだ展開になっていくのには驚いた。
エイジがトラブルを起こしてはいけないと忠告をした直後に、作家先生は発狂し出すし、雑炊をつついていた男客二人は口論を始める。
やがてミコトはこのループの原因は自分にあるとタクに打ち明ける。
フレンチの修行のために自分の前から姿を消そうとしているタクを繋ぎ止めたくて、彼女は時間が流れないように川に向かって祈ったのだ。
本当にそんなことで時間がループするとは思えないのだが、異常事態では人の思考は正常ではなくなる。
二人の会話を聞いてしまったチノは、皆にその内容を伝えてしまう。
身の危険を感じたミコトとタクは繰り返される2分間の逃避行を始めるが、逃避行はいつしか二人のデートの時間へと変わっていく。
コメディから狂気、そして甘いラブロマンス。
そこから再びの狂気。
ループから抜け出せず自分を撃ってしまう猟師に、旅館の窓から身投げしてしまう作家先生。
時間はまたループするものの、事態の深刻さに改めて気づいたミコトは、時間が元に戻るように祈りを込める。
もちろんそんなことでループから抜け出せるとは思えないのだが。
ここから強引なSF的展開を見せるのも面白い。
一歩間違えれば観客を置いてきぼりにしてしまう流れだが、それまでに積み上げたドラマが面白いので、最後まで画面に惹き付けられてしまう。
観客の共感を得られる要素が多かったのも、ただ単に設定の面白さだけでなく、ドラマとして魅力的に感じられた要因のひとつだろう。
時間が止まって欲しいと願ったのはミコトだけではなく、実はすべての登場人物が現実に何らかの問題を抱えていたことが分かる。
だからこのトラブルはある意味皆の願いだったのである。
しかし人は前に進んで行くしかない。
そして人は人と困難を共有し乗り越えた時に、また新たな一歩を踏み出せるのだとも思った。
観終わった後にはほんのりと暖かい気持ちになれた。
もうひとつ、この映画のアイデアが優れていたと思ったこと。
映画の中ではいくら時間がループするといっても、現実では同じ時間に戻ってシーンを撮影し直すことは不可能だ。
だからこの映画の中ではループする度に、少しずつ世界線がずれているという設定を取り入れている。
ループの回によっては一面雪景色だったりするのだが、これがとても幻想的なのだ。
同じ時間を現実には繰り返せないという難点を、発想の転換で効果的に見せているところにこの映画の底力を感じた。
面白く見ました
(完全ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
※本来の長いレビューを書く時間が最近ないので、短く
今作の映画『リバー、流れないでよ』を面白く見ました。
映画『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』に似たタイムループものですが、今作は2分でループするストーリーになっています。
この2分ループというのがミソで、ある1エピソードが平凡だったとしても必ず2分で終わりが来るので観客は先を見据えて次に期待することが出来ます。
つまり2分ループのおかげで中だるみが排除されているのです。
とはいえ、2分ループの初めの原因として示された、主人公・ミコト(藤谷理子さん)が彼氏の料理人・タク(鳥越裕貴さん)のフランス修行を止めたい想いは、可愛らし過ぎとは思われました。
また、2分ループの本当の原因が、タイムパトローラー・ヒサメ(久保史緒里さん)の乗って来たタイムマシーンの故障という展開も、ちょっとハートフル過ぎないかとも正直思われました。
とはいえ、途中おそらく撮影期間中に降った積雪を、(予算の関係でしょうが)そのまま逆に時系列吹っ飛ばして利用している姿勢にも好感持てましたし、全体に流れるほっこり感は映画の良さにもなっているとは思われました。
映画界の全体でみるとその予算規模も相まって個人的な星評価は今回のようになりましたが、十分面白さある映画だと一方では思われました。
p.s.映画の舞台となった旅館は、主人公・ミコト役の藤谷理子さんのご実家なんですね。
それを合わせて、この映画がいかに出演者・スタッフの熱い想いで出来ているかが伝わる気がします。
そしてそういう情熱あふれた今作の映画がヒットしていることも、本当に素晴らしいことだと私的にも思われています。
斬新
久保史緒里ちゃんの願いで始まって
ミコトの願いで終わる
いいね!と思いました。
2分間でできる面白い出来事をやり尽くしていて
最後には無理やりではあるけど笑 綺麗にオチてる。
2分間のドタバタを手持ちカメラで撮り、
久保史緒里ちゃんが未来へ帰ったあとは、固定して撮ってる。
これなんか意味があるのかなー。
まあとりあえず純粋に面白い!って思える映画でした
よく出来てるけど驚きはない
かなり話題になってるので鑑賞。
確かにタイムリープ系の中に笑いと恋愛とシリアスとファンタジーと全て詰まってよく出来ていた。
カメラを止めるな的な驚くオチを期待してたけど、驚きは特にない😅
あと酔いやすい私は画面酔いしてしまった💦
みんな役者のキャラが立っているのも良い‼️
ロケーション勝ちの低予算タイムループ映画
かなりの低予算で作られた映画としては、良く出来た作品だったと思う。こういったタイムループものかつ低予算作品では多いワンシチュエーションコメディではあるが、舞台となる旅館の中にとどまらず、向かいの離れや、建物沿いを流れる川の土手、更には旅館から少し離れた神社の境内など、行動範囲が広がっていくのは面白かった。旅館の構造や周辺敷地の高低差の特徴を生かして、建物の内外で階段を登ったり降りたりを繰り返すアクションが、展開を大きく躍動的に見せていて、観客側も息切れするような不思議な快感をもたらしてくれた。このロケーションがクオリティをかなり引き上げたと思うから、ロケハンスタッフを賞賛したい。同じ時間を繰り返しながらも季節だけは進んでいく設定も楽しかったのだが、あの雪はリアルに降っていたのか?降らせたのか?
「明日なんて来なければいいのに」という、主人公にとっては半ば怨念のような感情がタイムループのトリガーであると、登場人物達も我々観客も勘違いさせられるのだが、誰しもが共感する気持ちなだけに、そうは言っても5分毎に繰り返すくらいだったら明日が来る事を受け入れたいなと、ある意味ポジティブな気持ちにさせられた点もよかった。
昨年(2022)の映画「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」や、今年(2023)のドラマ「ブラッシュアップライフ」を見ていない自分だったら、もっと面白いと思えたかもしれない。
全58件中、21~40件目を表示