「上手く生きられない我々のために在る作品」WANDA ワンダ エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
上手く生きられない我々のために在る作品
離婚し、子供を失い、職を得られず、僅かな持ち金をすられ、体を許した男には逃げられ、あげくは犯罪者との道行。
居場所を消し込みながら堕ちていく。
体の価値まで曖昧になってしまう。
ジョン・カサヴェテスの諸作、「バッファロー'66」、そして昨年出会ったケリー・ライカートの作品を思った。
当時、エリア・カザン監督の奥方だったバーバラ・ローデンの監督・脚本・主演作。てか、唯一の監督作がこの傑作とは、、、
自分はこんな作品に出会うために映画を見続けているのだと思う。映画が上手く生きられない我々のために在って欲しいといつも思う。
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