劇場公開日 2022年7月9日

「ニューシネマだった」WANDA ワンダ redirさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ニューシネマだった

2022年7月29日
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アメリカンニューシネマな時代に、
ほんとは結構アメリカンニューシネマもエグく男性優位的であったのだなと不覚に、改めて思ってしまった、ワンダという秀作。
この時代に作られた映画の、不条理に不幸な哀しき人達。今の事態なら適応障害とかなんとかなんかもしれない人達。いずれの時代にも病名や診断があろうとなかろうと概ね不幸のままだろうと思う。そんな世の中。しょぼい犯罪でなんとかその日暮らしをしている男、ワンダが感情移入してしまうくらい、ダメな男。アメリカ人の信仰、男の父親、それでも親子の絆を互いに感じる、ワンダの離婚する夫もその愛人もまここでは少しまともに見えるけど適応できてないよね、、、
最後の、ワンダの取り乱し警察の生死を乗り越えようとする必死な姿。生きるということに、何らかの意味があると強く感じた。
素晴らしい作品。スクリーンで見る機会をいただき感謝。

redir